- 林 秀成
- 上席プロデューサー
- 福岡県
- 建築プロデューサー
対象:住宅設計・構造
少子高齢化が叫ばれはじめてもうどれくらいになるでしょう。
いろいろな議論は行われているのでしょうが、少子化のスピードは
一向に衰えることなく益々その勢いが増しています。
昨年末の国土交通省の発表によると2050年の日本の人口予測は、
9,515万人(高齢化率39.6%)。1億人を切ります。
そしてその50年後の2100年には4,771万人。
100年前の明治後半の水準にまで減少していくそうです。
その結果、いま人が住んでいる地域のうちの2割が、
誰も住まない無居住地域になる可能性があるとか。
異常なほどの人口減少により、日本という国はその国力が大幅に
低下することは間違いないと思います。
■『国土の長期展望に向けた検討の方向性について』
(平成22年12月17日:国土交通省 国土計画局)
⇒ http://www.mlit.go.jp/common/000134593.pdf
人口減少はこれからの日本にとっては最大級の深刻な問題です。
また何らかの対策を打てばすぐに効果がでるものではありません。
国レベルで、今すぐに本気で対策を講じる必要があります。
いま新築住宅では。長期優良住宅が注目を集めていますが、
住宅の長寿命化が進んでも、そこに暮らす人が居なくなれば
まったくの本末転倒です。
2003年に少子化社会対策基本法が成立して、内閣府にも
少子化担当大臣が置かれてはいますが、兼務であったりして
本気で取り組んでいるようにはまったく見えません。
小手先ばかりの対策はもういい加減やめにして、抜本的な対策を
講じて欲しいものです。でなければこの国は滅んでしまいます。
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