横綱朝青龍引退 - コラム - 専門家プロファイル

平 仁
ABC税理士法人 税理士
東京都
税理士

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閲覧数順 2024年04月18日更新

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横綱朝青龍引退

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横綱朝青龍関が引退した。
場所中の飲酒による暴行事件をきっかけに、稀代の悪役力士は幕引きした。
彼のふてぶてしい取り口には共感できなかったが、いざ引退となると
寂しさを感じずにはいられない。
好きではなかったが、一時代を築いた強い横綱であったことは誰も否定しまい。
事なかれ主義がまかり通ったこれまでの相撲協会とは一線を画す厳しさに、
貴乃花効果か?と感じてしまうのは私だけではあるまい。
最後は引退勧告直前とはいえ横綱らしく自ら身を引いたことを評価したい。

決して大きくはない体ではあったが、圧倒的な気迫を前面に出し、
一時代を築いたことは賞賛すべきだったと思う。
ただ、ピーク時にライバル視できる力士がいなかったせいもあるだろうが、
彼の言動を誰も止められなかったことは返す返すも残念だ。
親方衆の指導力不足も見え隠れするところだが、世間でも力不足の教員が
まだまだ幅を利かせているのと並び、今後の課題として積み残されている。

朝青龍関が引退したことで問題が解決されたわけではない。
相撲界が自ら常に改善し続けることを目指さなければ、組織は腐敗する。
安住の地に居続けられると考えるのであれば、このところ不祥事が続いている
ことを対岸の火事として当事者意識を持たなかった報いを受けることになろう。
それでは、斉藤君は浮かばれない。
貴乃花親方が当選したことの意味も理解されないだろう。
相撲界の常識を一般常識に近づける努力が必要ではないかと思う。