火鉢 - コラム - 専門家プロファイル

須永豪・サバイバルデザイン 
長野県
建築家
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火鉢

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09.11.10
火鉢も3シーズン目に突入。
勘が鈍っていて、どうもウマく火が持続しなかった。
炭の気持ちがわからなくなっていた、ということだろう
火は、人が燃やすものではなく、燃える条件が揃ったときにだけ燃える。
条件からズレればすぐ消える、虹とか奇跡みたいなものなのだ。
人はそのまわりを、炭が燃えたいように、炭の気持ちに耳を澄ませ、世話を焼くだけ。でも焼きすぎてもいけない。
時に消えゆく火は、人がどれだけ手厚く介抱しようとも、まるであっさり消えていく。
"ふ菓子"のようなナラ炭・カシ炭と比べると、備長炭はまるで鉱石のよう。
叩けばキンキンという音がするほど硬く、うまく燃やし続けるのは本当に難しい。
今どき火鉢なんて・・・。
灰が舞って家中が埃っぽくなるし、爪は黒くなるし、換気はマメにしなきゃいけないし、裸火は危ないし、
しかも毎回ウマく燃えてくれるとはかぎらない。
めんどくさいですよ、実際。
でも火も扱えない退化した文明人のままじゃマズいと思うし、
ウマく燃えてくれたときはそりゃぁ本当にいいものなのです。
炭どうしが互いに呼応して脈打つようにあかあかと燃えているのを見ているときの放心、
そして直接ハートに響いてくるようなそのあったかさ。
あぁ、やっぱり備長炭がいいよねぇ、やめらんないねぇ。
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人間らしい「サバイバル」ってなんだろう?

安心して寄り掛かれるおおきな木のような存在感と、ジャングルジムのような自由さと、楽器のような豊かな響きがある空間。そういうものを、木でつくりたい。