政権交代の記者会見 - コラム - 専門家プロファイル

須永豪・サバイバルデザイン 
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政権交代の記者会見

- good

鳩山氏の記者会見は地味だけど良かった。テレビニュースに明るい未来や希望を見せてもらったのは初めてのことかもしれない。遅くまで寝ずに待った甲斐もあった。一部始終はYouTubeで見ることができるし
(第45回衆議院選挙 民主党鳩山代表記者会見中継1/4)
http://www.youtube.com/watch?v=KLgf15vZefY
またこちらのサイトには↓文字で載っている(ニュアンスが削られてしまっているのが残念だけど)
(民主党・鳩山代表の記者会見 全文)ので、まだでしたらどうぞ。
http://www.asahi.com/politics/update/0831/TKY200908300268.html

印象に残ったのは、ある記者との問答。
記者「友愛とか、官僚政治から政治主導へとか、地方主権とかですね、おっしゃってますけども、マニュフェストを拝見させていただくかぎり、この国をどこへ持って行くかとか国の在り方とか国のビジョンというのがもうひとつわからないんですが、具体的に言うとたとえば経済的には世界の中でいままで通り世界のトップレベルを目指していくのか、それともまあ経済はそこそこでも一人一人が幸せを感じるような国を目指していくのか、鳩山さんが目指されるこの国の在り方を具体的におしえてください」
これに対し鳩山氏は、
「あ、そういうものをビジョンというならばわかりました・・・」とひと置きして、
「私どもは経済成長というものはある程度必要だという認識は当然持っております。しかしながら今の政治のように、いわゆる景気対策だと銘打ちながら、現実は景気対策にもならない、国民の皆さんの幸せというものが損なわれてしまうような世の中になってしまっていると。それは逆ではないか、というのが我々の考え方であります。すなわち大事なことは、政治の役割は、特に社会的に弱い立場の方々に対して、より光を強くあてるという政治だと思っていまして、ひとりひとりの幸せというものをより追求をする政治を求めるのがわたくしたち民主党の基本的な考え方でございます」と、以前から語ってきた内容を繰り返して答えた。

誰もがそれらしい『ビジョン』や 俯瞰した視点でモットモラシイことを言いたがる、世の中全体がクールで批評家みたいな現在にあって、鳩山氏が言っていたことは「人として幸せになるために、さて何からしていこうか」という、イチ人間としての目の高さの話しだった。「ケーザイがセーチョーでキギョーやシャチョーが潤えば、下々の者にもおこぼれは廻るんじゃないの?たぶん」というオカミの政治が、これでやっと終わってくれるのかなと、安堵と希望を感じた。

これまではずっと、闇に向かってゆっくりと落ちていくスシヅメ電車に乗せられているようで、あらがう術のない、苛立ち・無力感・あきらめを感じてきた。 こと僕らの世代は物心ついたときから、すでにでき上がってしまった世界の内側で育つしかなかったこともあって、未来をつくろうという輝かしい希望より、どうにもならない負の遺産を押し付けられてしまった前提をカンベンしてくれと思っているし、まだこのまま進むのか、とウンザリしてきた。
上を見あげればガラスの天井、足もとにはいつかは吸込まれそうな排水溝があると知りながら、それでも夢を持つというのはけっこうしんどい。 でも、ひとりひとりの幸せを政治で実現していこうと政権政党が言うのなら、僕はこんどは信じてみたい。 民主党にどれだけ実力があるかは未知数だけど、自民党には実力も夢もナイってことはわかってる。 「世の中がいまより良くなりそう」だなんて、4年前・2年前の落胆と比べたらなんて素晴らしいニュースだろう。 さあ、オレもがんばろう。自分のフィールドで出来ることをもっとガンバロウっと。

http://www.sunaga.org/daily/daily.htm#090831
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人間らしい「サバイバル」ってなんだろう?

安心して寄り掛かれるおおきな木のような存在感と、ジャングルジムのような自由さと、楽器のような豊かな響きがある空間。そういうものを、木でつくりたい。