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須永豪・サバイバルデザイン 
長野県
建築家
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「おーきいテーブルが一枚あれば、食事・調理・宿題・パソコン・団らん、みんなできる」
それはかつてのモダンリビングの幻想で、終わったこと扱いなのかもしれないけど、
そのテーブルが分割できて自由に移動できてたら、違ったかもしれない。
日本人はもともと生活に『固定』の概念がない。
戦後の欧米化で個室が出現したけれどうまく機能していないのは、
必要に応じて襖で仕切り、ちゃぶ台を立て掛けて布団を敷く、
そのDNAは簡単には抜けてないということだろう。
でももしその大テーブルが小学校での給食時間のように、
集まったり離れたりしながら用途ごとに変化できれば、
包丁とノートパソコンが同じテーブルに同居する不具合は無くなる。
自分のテーブルが持ち運べるサイズなら、
夕食のあとは自分のコーナーへ移動して恋人にメールも打てるだろう。
今設計中のリフォームで連結・離脱できる大テーブルを計画していた。
ダイニングとキッチンは既存のがあるので関連させてないが、
ホールの中央にプリンターなんかが載ったコアになるテーブルがあり、
家族は4人それぞれミニテーブルを所有し、
コアにくっ付いたり、自分の好きなコーナーに移動したりする。
本棚のそば、窓のそば、吹抜けのそば、コアとサテライト。
最近、建築用語で『集合と離散』というのを知ったが、それ。
集まったり離れたり。
そういえば、最近話題の建築は集合してて同時に離散しているなぁ。
T-house・森山邸・梅林の家。
『団地世代』というコトバが思い浮かぶ。
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須永豪・サバイバルデザイン 

人間らしい「サバイバル」ってなんだろう?

安心して寄り掛かれるおおきな木のような存在感と、ジャングルジムのような自由さと、楽器のような豊かな響きがある空間。そういうものを、木でつくりたい。