汚いって、美しい - コラム - 専門家プロファイル

須永豪・サバイバルデザイン 
長野県
建築家
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汚いって、美しい

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空き地に何十年も放置されたブルドーザーが、ボロボロに錆びて朽ちていく様は美しい。
積み上げられ山になった放置自転車の山、あの乱雑さと汚さにタマラナイ喜びをおぼえる。
数年前の廃墟写真集ブームもあり『キタナイもの好き』は最近でこそ知られてきたものの、
市民権を得たかというと、やはり一般的には理解されていない気がする。
白ご飯に、納豆をかけて、キムチを載せて、揚げ出し豆腐、七味唐辛子、ゴマ、
残ってた肉じゃが、生卵、時には昨晩の味噌汁までぶっ掛け、箸で突っついてグチャグチャ混ぜて食べると
「ウマァーイ♪」という幸せ、これも公共の場ではやってはいけないことになっているし、
自宅でやっても配偶者から非難に遭う。
朽ちる美、極限まで汚いことのタマラナさ、混ぜるほどウマい、
これらはやはり「イイと言ってはいけないもの」となっており、
現代教のタブーなのだ。
ところが、そんな汚いもの好きに朗報なのである。
西荻窪に素晴らしいお店を発見した。
先月オープンしたばかりというrecit-レシ。(杉並区西荻北5-26-17 tel03-3397-6136)
汚いもの好き≒現代美術≒カジュアルなアート≒奈良美智風 知的なオシャレ≒はやりのロハス、
といった具合に、特殊解と一般解をうまーく繋いでくれそうな素晴らしいショップなのである。
腐ったブルドーザーやミリタリーはNGでも錆び鉄アートは認める、
放置自転車は許せなくても流木は好き、
廃墟はジンマシン出ちゃうけどノスタルジックはOK、
ネコマンマはダメでもオーガニックは有り、
その辺のバランスは、提示の仕方でこんなにも違うのだとこの店は教えてくれる。
(写真をクリックして見てみてくださいな)
これはぜひウチのカミさんを連れて行ってみようと思う。
「汚いって、美しいだろ、な、な・・・」
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須永豪・サバイバルデザイン 

人間らしい「サバイバル」ってなんだろう?

安心して寄り掛かれるおおきな木のような存在感と、ジャングルジムのような自由さと、楽器のような豊かな響きがある空間。そういうものを、木でつくりたい。