ドアの有無から教わったこと
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2006-12-11 16:31
その家は内部ドアが一切無く、4才と2才の娘さん二人が笑顔で走りまわっていました。
「空調費はかかるけど、こうしたかったんだ。他で節約してでも。」という友人の言葉に「なるほど」と、
その想いに感動しました。
そして今、私にも2歳を過ぎた娘がいます。
先日私がリビングに居るとドアが開き、寝ていた筈の娘が「パパ!」と呼んでくれました。
リビングまで来るには寝室から2枚のドアを開けなくてはなりませんが、
まだ背の低い娘がレバーハンドルをひねる為に一生懸命に背伸びをし、
ドアを開けてきた事を考えると娘がいっそう愛おしく思えました。
ドアという部分ひとつ設置する、しないでも建築はこれだけの事をそれぞれに教えてくれます。
あらためて建築の可能性を認識しました。