ツーバイフォーでも出来ること - コラム - 専門家プロファイル

須永豪・サバイバルデザイン 
長野県
建築家
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ツーバイフォーでも出来ること

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■2006.04.03(mon)
ツーバイフォーというやつは、増改築に不向きな構造なのだが、
『月の家』ではかなり思い切った間取りの変更をしている。
南側の1階部分の外壁をゴッソリ取り壊しての増築。
普通こういうことはツーバイフォーでは出来ないことになっている。
だって2階がグシャリと潰れてくるから。
木造でも、柱と梁で出来てる在来工法なら結構どうにでもなるんだけどねぇ。
それで、今回は当然のことながら構造家と打ち合わせをし、
既存の外壁に替わる耐力を、新たに組み込む木造のフレームに保たせるように計算してもらった。
でもじつは一番厄介なのはその施工方法。
「壁を取って→フレームを組み込む」という手順でやってしまったら、
壁を取った時点で支えを失い、フレームを組み込む前に2階の重みで潰れてしまう。
「仮設の支えを挿入しつつ、壁を壊しつつ、本チャンのフレームを挿入する」
という工程でおこなわなくてはいけない。
その細かな作業手順と、安全の確保、
既存の中でおこなうため臨機応変に対応可能なアソビのある収め方、
そんな現実問題のことを監督さん・大工さんとも打ち合わせるのだが、
設計者にとっては構造的に作れりゃ良いってもんじゃなくて、
完成した最終形での空間デザインについても当然こだわりがある。
条件・問題・意匠、
こんがらがった毛糸をひとつひとつ丁寧にほどいていくように、
時間を掛けて解いていく。
・・・・・・と、そんなことをやっていまして、
実はその山場はもう3月に無事済んじゃいました。
いま現在は完成に向けて内装工事が着々と進んでいます。
書く機会を逸してしまっていたので、今更ながら書き留めておきました。
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人間らしい「サバイバル」ってなんだろう?

安心して寄り掛かれるおおきな木のような存在感と、ジャングルジムのような自由さと、楽器のような豊かな響きがある空間。そういうものを、木でつくりたい。