生ぬるい健全さ
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2006-04-05 19:16
武蔵野市でも桜まつり。
商店街のおっちゃんが焼くトウモロコシ、
PTAのおばちゃんによるヤキソバ、
団地の自治会の婆ちゃんによるヨーヨーすくい、
・・・なんだかな。
テキ屋のいないお祭りなんて、
ぬるいコーラみたい。
なんだろう、あの妙な健全さ。
闇とか毒とかを排除してしまった、漂白された祭り。
お祭りを実行してくれている「地域のボランティア」を否定したくはないけれど、
正直なところ、幼稚園のバザーみたいな手際の悪いシロウトのお祭りは興が醒める。
妖しく猥雑で少し危険な、イキのいいソノスジのかたによるプロのお祭りこそが文化じゃないだろうか。
自分が子を持ち育てていくのに、
この生ぬるい健全さが、キモチワルく気がかりだ。
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このコラムの執筆専門家
- 須永 豪
- (長野県 / 建築家)
- 須永豪・サバイバルデザイン
響きあう木の空間
森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう