大役
-
2006-01-23 17:01
「小学5年生の娘が建築家志望で」という、
リフォーム希望のご家族と、今日初めて会う約束をしている。
小学生の夢なんてゆっくり大人になるまでに、変っていって当たり前のことだと、
大して気にしていなかったけど、
そうか、
今の彼女には本気のこと。
たぶん僕は、彼女が初めて接する『建築家』。
僕は経歴もスタンスも例外的な設計屋だけれど、
そうかぁ、そりゃ大役だ。
せめて背筋をピッと伸ばして、カッコよくしてなきゃ。
それにしても、
今ごろ、ふと気がついたのだが、 なんと良い立場にいさせてもらっているのか、と。
僕を訪ねてきてくれる人、仕事を依頼してくれる人は、
みんなそのまま僕のお知り合いになっていく。
「取引相手」っていうのとは違う、人と人との関係。
ふつうに会社勤めをしていたら、こういうことってないのかもしれない。
僕はこの先も仕事を重ねていくたびに、
それがそのまま人という財産になっていくのだろうな。
こんな恵まれた立場で仕事をさせてもらって、
あぁ、幸せなんだな。
| コラム一覧 |
このコラムの執筆専門家
- 須永 豪
- (長野県 / 建築家)
- 須永豪・サバイバルデザイン
響きあう木の空間
森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう