どうしても信じられなかった その1
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2005-12-21 01:30
電車がホームに入ってきた。
「ゴト・・・」という音がして、目をやったら、
酔っぱらいがホームの端に座り込んじゃって、
滑る電車の車体に、座椅子にでも腰掛けるように自分の背中を寄っかかろうとしている。
もうゆっくりだけど、それでもいちおう電車は動いている。
寄り掛かろうとして車体にはじき飛ばされ、
ホームの端ギリギリでゴロリと寝っ転がりそうな姿勢で、
酔っぱらいは、朝の眠気に勝てない子供のようにモゾモゾしてる。
・・・ものすごく危険な場面。
動く電車とホームの隙間に転がり落ちてもおかしくない。
もう一度寄りかかろうとして、そこが車両の連結部分であったなら隙間にストンと落ちて、
そのまま轢かれてしまうだろう。
そんな光景を僕は10mほど離れたところから目にした。
とっさに・・・
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このコラムの執筆専門家
- 須永 豪
- (長野県 / 建築家)
- 須永豪・サバイバルデザイン
響きあう木の空間
森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう