一生懸命は金で買えない - コラム - 専門家プロファイル

須永豪・サバイバルデザイン 
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一生懸命は金で買えない

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■2005.12.04(sun)
一生懸命は金で買えない。
こんなこと書くと
「こっちはお金払ってるんだから、ちゃんと一生懸命やってくれなきゃ困るじゃないか!」
と怒る人がいそうだな。仕事依頼が減っちゃうかもしれないなぁ。
でも、あえて言わせてもらうと、
「お客は最大限のサービスを受けて当然である」というのは大いなる誤解だ。
もちろん、どんな仕事も受けた以上は『ちゃんと』は、やる。
でも『一生懸命』になれるか、それはべつのはなし。
一生懸命に仕事ができるとき、それは、
依頼主の一生懸命な想いをビンビン感じられるときだけだ。
悩み苦しみながら、自分の奥底の想いをなんとか言葉にして伝えようとするその姿勢だったり、
支払うお金を稼ぐために無理してくれている姿だったり、
何も言わずジッと信じて待ってくれている信頼の目に見えぬ影だったり。
『一生懸命』は請負金額に含まれない。
だったらせっかくなんだから精一杯の仕事を引き出せた方が、
成果物の質は高く、結果としてずっと得である。
僕は知っているつもりである。
一生懸命は金で買えないということを。
だから僕自身が誰かに仕事を発注するときにも、そのことは意識にある。
『会社に』ではなくて『人』を選んで頼むように心がけているのもそのため。
彼らの一生懸命を引き出すためには、まず自分が精一杯じゃなくちゃ伝わらないし、
人と人との関係であれば、本気で伝えようとしたことは必ず伝わる。
伝わるまでコミュニケートすればいい。
映画を撮るひとも同じかも知れない。
監督が描く世界を具体化するために、役割ごとに人が集められるけど、
それぞれの専門家の精一杯が込められたとき、
きっと最後には、監督が描いた世界を超えることだろう。
モノづくりには想像を超えた奇跡・magicが起こる瞬間がある。
みんなそれに立ち会いたくて、なんかアホみたいにがんばっているのじゃないだろうか。
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森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう