「地震が来るともたない」 その2 - コラム - 専門家プロファイル

須永豪・サバイバルデザイン 
長野県
建築家

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「地震が来るともたない」 その2

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関東中の住宅が、まったく同じ構造の、まったく同じ建物だったとしても、
一つの大地震での壊れかたには個体差が出るだろう。
「こちらは全壊、3軒向こうは無傷」なんてことがあっても全然不思議じゃない。
偶然にも地震の波が集まっちゃう場所だったり、震動の周期にピタッと合ってしまったり、
山ごと地滑りしちゃったり。
想定も対策もしようのないことに合ってしまうこともある。
そんなんでも一応基準になるのは、建てられたのが1981年以前か以降か。
その年を境に、建築基準法の耐震基準が厳しくなってるので。
ちなみに耐震の構造計算上の耐力は、目安としては震度5強から6弱。
それにプラスして、計算上は算定していなくても実際には効いている部材というのがけっこうあるので、
実質的には阪神クラスの大地震でも、1981年以降の建物の被害は少なかったとのこと。
地震にもつかどうか、ということで言えば、
素人目にもボロく見える建物は、やっぱり安全ではないですよ。
運良くってことはあったとしても。
少なくとも、かなり危険な地面の上で暮らしているんだということくらいは、
みんなが自覚しておかないといけませんよね。
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森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう