教えてあげたい その2
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2005-11-21 04:35
建築の専門家として、教えてあげたいことはいっぱいある。
特に身内や知り合い、自分が大切にしたい相手であれば尚のこと。
・大地震で崩れない建物に住め。
・家具はちゃんと固定しておくこと。特に寝室。
・家は早く建てろ。賃貸住まいは、家賃をドブに捨てているようなもの。
・どんなに小さくても土地を買うこと。分譲マンションは古くなれば価値がゼロ(以下)になる。
・建築の業者ってのはピンキリである。
そんな話をすればするほど、それがどんなに善意で言ってても、
『→つまり、オレに設計させろ』という話と受け取られる。
ま、確かにそうなんだけど、大きな違いは「儲けさせてくれ」と言いたいわけではなく、
(そんなに仕事依頼が来ちゃっても、どうせさばけないんだし)
「あなたのために、教えてあげたいんですよ」ということなのだが、
返ってくる反応は、
「ウチはまだまだだから」とか、「宝くじでも当たったらね」とか、
何かを察したように鼻で笑いながら、そんな返事。
これは、むなしいですよぉ・・・。
今日はウチに知り合いが保険の案内にやってきた。
こちらは昔ながらの保険のおばさんではない。
最近生命保険屋さんにヘッドハンティングされた、音楽仲間のおじさん。
従来の日本の生命保険のシステムが、いかに酷かったかという話をして、
じゃぁまたね。と帰っていった。
日頃自分がむなしい思いをしている分だけ、
僕はちゃんと人の話を聞こうと思っている。
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このコラムの執筆専門家
- 須永 豪
- (長野県 / 建築家)
- 須永豪・サバイバルデザイン
響きあう木の空間
森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう