「口臭」とひとくくりにいっても原因は様々 - オーラルケア・歯磨き指導 - 専門家プロファイル

吉岡 秀樹
ブレス・デザイン・デンタルオフィス 
歯科医師

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赤岩 経大
(歯科医師)
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閲覧数順 2024年05月09日更新

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「口臭」とひとくくりにいっても原因は様々

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口腔内科 口臭治療・口臭外来

口臭とひとくくりに言っても、種類があって、原因によって対処方法は変わります。

 

まず「本当にニオイがあるか否か」によって対応は変わります。
家族や恋人に「明らかな口臭がある」と指摘された場合は、「真性口臭症」と言います。


真性口臭症の中でも、病気によるものを「病的口臭」と言います。
そうでなく口腔内環境の変化などで一時的に口臭が起きているものを「生理的口臭」と呼びます。

 

病的口臭は、歯周病を初めとした歯科口腔疾患が原因のもの、耳鼻科疾患によるもの、内科疾患によるものがあります。
割合としては、歯科口腔疾患が原因となる病的口臭が9割以上と言われています。

病的口臭の場合は、自分では口臭を自覚することが難しいことが多いのが特徴です。(嗅覚麻痺)
病気が原因であれば、解決方法は「病気を治すこと」です。まずは歯科を受診してください。

 

生理的口臭の場合は、歯磨きなどのプラークコントロールの問題のこともあれば、口が渇く「ドライマウス」が関連してくることもあります。
舌が白っぽい場合は、それ自体が問題というよりも「ドライマウス」や「冷え性」などが関連してくることがあります。
普段の生活習慣が原因となっていることがあるので、見直してみる必要があるかも知れません。
歯科医院で相談してみて、納得いく回答が得られなければ口臭に造詣の深い医療機関を受診することが解決の近道だと思います。

 

また、明らかな口臭を指摘されなくても口臭があるように感じてしまう「自己臭症(じこしゅうしょう)」というものもあります。
「鼻をこする」「口に手を当てる」などの他人のしぐさが気になったりするのが特徴です。
自己臭症に理解がない医療機関では「気のせい」で済まされることがあるので、やはり詳しい医療機関で相談することをお勧めします。

 

原因をある程度絞り込めば対策は自ずと見つかってきます。
逆に、的外れな口臭対策をしていては解決は難しいというのが現実です。

 

【関連記事】 口臭の国際分類と、タイプ別の比率、治療法

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