IT経営の進め方:第1回 IT経営とは? - ITコンサルティング全般 - 専門家プロファイル

坂田 岳史
有限会社ダイコンサルティング 代表取締役 IT経営コンサルタント
ITコンサルタント

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閲覧数順 2016年12月08日更新

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IT経営の進め方:第1回 IT経営とは?

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IT経営の進め方
こんにちは、IT経営コンサルタントの坂田です。このコラムではIT経営の進め方について、お話しています。今回は、まず「IT経営とはなにか?」について、お送りします。

IT経営という言葉が市民権を得てきた


昨年度、経済産業省が「IT経営力大賞2008」を創設し、IT経営という言葉も市民権を得つつあります同省が主催するIT経営ポータルサイトによれば、IT経営(力)は次のように定義されています。

「IT経営力とは、ITを経営戦略的に使いこなし、競争力や生産性の向上を実現し、経営力アップすることをいいます」

また、IT経営力大賞のホームページでは、次のように書かています。

「IT経営」とは、経営戦略・経営革新の実現のために、ITを高度に活用する経営スタイルをさす。

しかし、少しわかりにくいですね。例えば、戦略的に使いこなすとはどういう意味でしょうか?
また、競争力の向上とは具体的にどのような状態でしょうか?
さらに、経営力アップとは?
ITを高度に活用するとは?

IT経営を噛み砕いて考える


以前、ある中小企業(企業向け商品販売、従業員30名)の社長さんから質問を受けました。
「うちの会社は、私が必要だと思い、販売管理システムを導入し業務の効率化を行っています。これはIT経営ではないのですか?」

先の定義の戦略的、ITを高度に使う、競争力向上というキーワードからすれば、少しIT経営とは違うようです。しかし、私はこれもりっぱなIT経営だと思います。

その理由は、

まず、IT経営の本質から考えてみます。IT経営は、ITを経営に活かして、売上向上、原価低減、顧客創造、集客などの経営的効果を出すものです。

例えば、従業員のAさん(仮に営業担当者)がITを活用したいと考えたとします。
Aさんは営業職なので、お客様に商品紹介をしたり、見積もりを出したりします。さらに営業日報の書くでしょう。
従来、見積もりは手書きだったのですが、手書きだと時間がかかる。さらに、営業日報も手書きだと大変(^^;
そこで、Aさんは見積もりが簡単に作成できるシステムや、日報を簡単に作成できるITが欲しいと思いました。
これはこれで立派なIT活用なのですが、Aさんが考えているのは、あくまで自分の仕事の範囲でのIT活用です。
もし見積管理システムや日報作成システムを導入すると、Aさんを含む営業の方はいいですが、その他の部署の方は恩恵が
ありません。

つまり、当然ですが経営者以外は、自分の仕事の範囲でしかIT活用を考えることができないのです。
しかし、経営者(社長を含む、専務や取締役など)は、会社全体の経営を見るのが仕事です。ですので、経営者の視点で現在の
経営課題を明らかにし、それを解決するためのITを考えると、おのずと全社的なIT活用方法が見出せるはずです。

専門用語でいうと、従業員の方が考えるIT活用な「部分最適」であり、経営者が考えると「全体最適」になるのです。
実は、IT経営とは、全体最適を実現するためのIT活用なのです。もっと分かりやすくいうと、「経営者の方が自ら考え実行する
IT活用」がIT経営と言ってもいいのです(なぜなら、経営者は常に会社全体を考えているからです)。

先の社長さんの会社が導入した販売管理システムは、社長さんが次のことに課題を持っていたのです。

(1)見積作成に過去データを使い、精度と作成速度を上げたい。
(2)伝票処理にかかる時間を短縮し、業務効率を上げたい。
(3)在庫管理精度を向上させて、在庫費用を低減させたい。
(4)顧客ごとの販売実績を分析して、顧客ごとの営業方法を見直したい。
(5)売上、利益管理をタイムリーに行い、キャッシュフローの改善をしたい。


これらのこと全ては担当者だけでは考えられないでしょう。常に会社全体のことを考えている社長さんだからこそ
考えられるのです。これも、りっぱなIT経営なのです。ただし、IT経営には、少しレベルがあります。
レベルについては、次回のコラムでお話しますが、例えば、IT経営力大賞で賞をもらおうとすると、もう少しITの活用方法の
レベルを上げる必要があります。
しかし、ここで言いたいことは、社長(経営者)が考えて実行するIT活用は、りっぱなIT経営だということです。

尚、この会社は従業員30人程度ですので社長さんも、細かい業務のことも分かっています。しかし、従業員数が多くなり
仕事の範囲も広くなると社長さんは現場のことまで分かりません。
その場合は、会社の大きな方針を設定し、その方針を実現するためのITを考えることになります。

IT経営とは(定義)



最後に、私が考えるIT経営の定義をかかせて頂くと、

IT経営とは「経営者が自ら考え、実行するIT活用がIT経営」です。
なぜならば、経営者は常に全体最適を考えるからです。
そして、IT経営には活用方法によって、いくつかのレベルがあるということです。

それでは、次回はIT経営のレベルについてお話します。

第2回:IT経営のレベル
第3回 IT経営成功の秘訣!

IT経営ポータルサイト
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/it_keiei/practice/know/index.html


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有限会社ダイコンサルティング
中小企業診断士
ITコーディネータ・ITCインストラクタ
坂田岳史(近畿経済産業局認定 ベストITサポータ)
sakayan@daiconn.co.jp
http://www.daiconn.co.jp
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私の理念
「一期一会」その瞬間を大切にします。

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