創立75年の歴史を持つ、谷桃子バレエ団の「SWAN LAKE(白鳥の湖)」を拝見して ① - 文化・芸術全般 - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
クラシックバレエ教師・振付家

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創立75年の歴史を持つ、谷桃子バレエ団の「SWAN LAKE(白鳥の湖)」を拝見して ①

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私は昨日・一昨日と、日本最古のバレエ団である谷桃子バレエ団の創立75周年記念公演「SWAN LAKE(白鳥の湖)」の舞台を拝見させて頂きました。


私自身は現役を引退してから、自分の意思で完全にバレエの世界からは足を洗い、それ故かなりの年数国内外問わず「クラシックバレエ界」というものから遠ざかっておりましたので、


完全に世代交代した現在のバレエ界で活躍されておられるダンサーの方達は、必然的に全く存じ上げていないと言っても過言ではありません。


ですので、今回私はそんな「浦島太郎状態」で、久々に日本のバレエ団の全幕物の舞台を拝見させて頂いたという事を最初にお伝えしておきます。


でも逆に、そんな今の私だから何の先入観も持たずに舞台を拝見する事が出来た分、「新鮮に目に映る」という事もあった様に思いますので、今回久々に私の専門分野での「クラシックバレエの舞台の感想」を書かせて頂こうかなと思った次第です。

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今回の谷桃子バレエ団による「SWAN LAKE(白鳥の湖)」全幕公演は、13日の昼と夜、そして14日の昼の計3回公演として、毎回主役の配役を替えた3組のプリンシパルダンサーの方達の競演が目玉となる様な贅沢な舞台となっておりました。


そして現在このバレエ団の舞台監督である高部尚子さんは、このバレエ団出身の元プリマバレリーナの方で、お若い頃にバレエ界では「世界への登竜門」と言われる厳しい審査で有名なローザンヌバレエコンクールで見事入賞され、そこでスカラーシップを得て、イギリスのロイヤルバレエ学校に留学されたという経歴を持っておられる方です。


私が現役の頃に、彼女とは何度か同じ舞台で踊らせて頂いた事もある(※多分私よりもちょっとお若いけれど)私と同世代の、当時日本のバレエ界ではとても有名なバレリーナであったお一人です。


ちなみにバレエ界に全く興味を持たなくなった私が、何故今回の舞台を観に行く様になったのかと言うと、それはYouTubeで自動的に上がって来る「お薦め動画」としてこのバレエ団の動画が、昨年たまたま偶然私の目に入って来たのがキッカケでした。


それがキッカケで、他のバレエ団のものも色々少しずつ拝見したのですが、この谷桃子バレエ団の動画には他のバレエ団には無い、その「ドキュメンタリー番組の様に構成された動画」を通して伝わって来る芸術監督さんや団員の皆様のとても自然体な温かい雰囲気に私は好感を持ち、


そして「相変わらずな日本のバレエ界の厳しい現状」にご苦労されておられる皆様のお姿を拝見した事で、久々に私の心が動き


そこから昨年東京タワーで行われた、谷桃子バレエ団による「TokyoTower Red」という"コンテンポラリーの小品集"の様な、とても見応えのある力作揃いのステージを観に行かせて頂き、


その時に同時に、今回の「白鳥の湖」のチケットを購入させて頂いたというのが経緯です。


最初私は、今回主役に大抜擢された新人バレリーナの方が踊られる最終日だけを拝見しようと思っていたのですが、随時アップされるドキュメンタリーの様な動画を拝見し、又そこに寄せられる沢山のコメントを通して更に私の心が動きまして、


そこから私はナント贅沢にも「今回の舞台を全部ハシゴして、3組のプリンシパルダンサーの方達が、それぞれ舞台で作り上げる『愛の物語』を全て拝見してみたい♡」という思いに至った訳でございます。


ちなみに私は今回の舞台の前に続けて配信されていた、ショートも含めた谷バレエ団のYouTube動画とそのコメント欄を拝見して、実はこんな記事も書かせて頂いておりましたが、


相変わらず「日本のバレエ界」が抱えるジレンマ


この記事を書かせて頂いた後に、谷バレエ団のYouTubeの方で「今回の配役に至った経緯」というものを芸術監督さんが直接語られておられたものがアップされ、


そして今回の舞台を直に生で全て拝見させて頂いた事で、私は「今回のバレエ団の幹部の皆様の配役の選択は間違っていなかった」という事を思ったという事を、先にここでお伝えさせて頂きます。


ちなみにご参考までに、以下は今回の公演を拝見した後には、まだこうした記事を書くつもりの全く無かった、雑談も含めた私のXポスト(ツイート)を先にお伝え致します♫

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久し振りの「白鳥の湖」全幕。やはり見応えが有って面白い。各バレエ団でそれぞれ振り付けや演出が違うから、色々発見も有った。一幕と二幕、そして三幕と四幕の間に休憩が無いから、そんなに長く感じない。


早着替えしなくてはならないから、ダンサー達は大変だけど、観客には有難い配慮だお♡


このバレエの大きな違いは最後の四幕にある。絶望したオデット姫が湖に飛び込み、その後を追う王子。この二人の死が悪魔を滅ぼし、二人は天国で永遠に結ばれるバージョンと、王子が悪魔と戦って羽根をもぎ取り、悪魔を滅ぼすバージョンがある。今回のバージョンは二人が湖に飛び込むバージョン。


私が若かりし頃所属していたバレエ団では、ハリウッド映画張りに羽根をもぎ取るバージョンだったけど、私は「白鳥の湖」が初演されたオリジナルストーリーである「二人の死が悪魔を滅ぼす」バージョンに重みを感じる。


今劇場近くの美術館の中に在るレストランで早めのお一人様ディナーを頂いた。今から配役の違う夜の公演を観ます~☆彡


今日ハシゴした昼・夜二回の「白鳥の湖」は何処か初々しさがあって、バレエ団の将来性を感じる良い舞台だと感じました~☆彡ちなみに専門家としての感想を書くと一冊の本になりそうだから今回は止めておく。(笑)明日3回目の「白鳥の湖」は、これからバレエ団が売り出したい新星ペアダンサー。楽しみです♫


昼公演の後、劇場近くの美術館の中にあるレストランに移動する時、傘は要らない程度の雨がちょぴっと降っていて、「白鳥の湖」4幕の様な雷が一回だけ鳴った。そしてレストランから劇場に戻る時は、雨が雪になっていた。


そして公演後は雪は止んでいた。


そう言えば、ロシアのボリショイバレエ団のグレゴロヴィッチ版では、最後にオデット姫が死をも恐れず王子を毅然と守る事で、悪魔が滅びるというのがあった。


グレゴロヴィッチ版の悪魔ロットバルトは凄くダイナミックで個性的なので、一回観たら忘れられない個性を放つ。好き嫌いも分かれるかもだけど、好きな人は王子よりもロットバルトのファンになったりするくらいインパクト有り。勿論それを踊るダンサーにもよるけれど。


若かりし頃の私は、当時のボリショイバレエ団のスターダンサーであったボリス・アキモフ氏の悪魔ロットバルトに魅了された思い出~☆彡


今日の舞台、昨日の昼・夜のお二方のベテランプリマバレリーナとは違い、若さ故のコントロール力の弱さを感じた舞台だった。全幕物の主役を張るには、やはり場数を踏む経験がものを言う。でも彼女には伸び代があるので、これから楽しみなダンサーだと私は感じた。


一方王子役の若手ダンサーの方は、テクニック・演技・踊りへの情熱・コントロール力・舞台マナー含めた品格等々、全てに素晴らしいと私は思った。彼は今の時代に珍しい繊細さを持つ「真の実力を持つ天才ダンサー」だなと感じた。全幕を通して非の打ち所がない。本当に素晴らしかった~☆彡


彼を育てた教師の方に、私は敬意を払う。


今日の舞台全体から受ける波動は昨日とはかなり違った。何となく「オリンピックに魔物が潜む」というものに似た雰囲気を感じたし、そこから色々なものが受け取れた。でもだからこそ主役を演じるダンサーは、そうしたものに打ち勝てる強さが必要になる。今日はそんな事を感じた舞台でした。


今朝起きたら、すでに物凄い数のブログの閲覧数に驚く。もしかしたら「昨日・一昨日の舞台の感想を期待されているのだろうか?」と感じてしまった。私も引退後はバレエに興味が無く離れていたけど、今回は久し振りにバレエに感動したから、書かせて頂こうかな♫





・・・と前置きが長くなり過ぎましたので、一応専門家としての今回の舞台の「あまりくど過ぎない細かい感想」は、次回の記事で書かせて頂こうと思います~☆彡


尚、感じ方には個人差がありますので、あくまでも「私の個人的な感想」として、私らしく"歯に衣着せぬスタイル"で書かせて頂く事をご了承頂けますと幸いです。

☆_(_☆_)_☆






今回の舞台は「観に行って良かった♡」と思えた舞台だったのは間違いありません。

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長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年