★ヒアルロン酸治療で人生を変えることを、一心に追及している、しのぶ皮膚科院長・皮膚科医のしのぶ先生です。
昨日の続きです。
当院の場合は、5本、とお伝えしましたが、当院と他院は違うということです。
ヒアルロン酸製剤は色々な国から作られていますが、どのメーカーのものであってもラインアップが数種類あります。
簡単に申しますと、柔らかいものから硬いもの、ということです。
つまりは、同じ化粧品であっても、資生堂・カネボウ・KOSEなど多数メーカーがあり、そのメーカーの中で、乾燥用・にきび用・美肌用・・・といったシリーズがあるということです。
柔らかいものから硬いものまで5種類くらいあることがたいていです。
よく、患者さまが、
「他院様でいれたヒアルロン酸の種類を知っていますレスチレンです。」
などと仰りますが、レスチレンシリーズの中の柔らかいものなのか、硬いものなのか、ということがわからないとまったく参考になりません。
むしろ、メーカーが分からなくても、何番目の硬さのものを使ったのかを知りたいということです。
★柔らかいヒアルロン酸と、硬いヒアルロン酸の違いです★
違い① 持続期間
硬いものであればあるほど、持続期間は長いです。柔らかいものだと1ケ月ほどで吸収されてしまうものもあります。
一方、硬いものは年単位で持ちます。利益中心のクリニックである場合、持続してしまうとリピートされないため、中程度の硬さのものを使用して、「半年に1回来てくださいね」ということもあるかもしれません。
違い② 入れる場所が違う
硬いものは、基本的には、皮膚の深いところにいれます。柔らかいものは、皮膚の浅いところにいれます。
深いところに硬いもの、浅いところにいくにしたがって、柔らかいものを入れる・・・そういった手法をマルチレイヤーテクニックと言います。
ヒアルロン酸施術は、そのようにやることがよくあります。
違い③ テクニックの難易度
硬いものであればあるほど、ボコボコしやすい傾向があります。特に浅いところに硬いものを入れてしまうとそうなります。①でお話ししましたように、硬いものは長く持つので、注入に失敗した場合に「時間経ったらなじみます」などという言い訳はきかず、ボコボコします。
柔らかいものは、美容液のようになじむので、「時間がたてばなじみます」ということもできます。
硬いものであるほど、医師の注入難易度は高いのです。
違い④ 値段
同じヒアルロン酸1本であっても、硬いものであればあるほど、値段は高いことが普通です。
違い⑤ ボリューム
硬いものであるほと、皮膚に入れた時に実際に硬く、容積があり、ボリュームがあります。
硬いものを5本いれた場合と柔らかいものを5本いれた場合、硬いものであると5本を上手にいれないと重さや違和感・不快感を感じるくらいの質量があると思います。
比して、柔らかいものは、5本いれてもなじんで質量をまったく感じないくらいです。
違い⑥ 入れられる本数
違い⑤より、入れられる本数は、硬いものは少なく、柔らかいものは多く入ります。
たいていのクリニックは中程度の硬さをメインで使用していると思います。
続きます。
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このコラムの執筆専門家
- 蘇原 しのぶ
- (東京都 / 院長 皮膚科医)
- しのぶ皮膚科 院長 院長
皮膚科医だからこそ提供できる質の高い美容医療を
皮膚科・皮膚外科歴15年。 ヒアルロン酸、ボトックス治療に造詣が深い。 オールアバウト美と健康のガイドでもあり、執筆、テレビ、ラジオ、などのメディア活動も精力的にこなしている。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医。