前回、カスタマイズ治療に関して、どんなヒアルロン酸の入れ方をするかは、長年多くの患者さんを診てきた経験によって判断している、と書きました
そのポイントを患者さんにご説明する時によく言うのが、お顔全体のバランスについての話です
患者さんのお顔はお一人おひとりデザインが違います。ただ、大まかにわけると、人って丸多い人と線が多い人がいるんです
丸顔で、鼻が丸い、唇もぽってり丸っぽい、目もくるっとしている……そういう人は鼻すじをスッと通したり、顎をとがらせたりすると、ぐんとキレイになります
逆に、面長で鼻すじが通っていて、唇が薄く、目は切れ長……こういった人は、ほっぺたにボリュームを出して丸くすると、驚くほど可愛くなるんです
つまり、線と丸のバランスをどうとるかということです
特に歳を重ねてボリュームが落ちてきた方は、頬も、おでこも、法令線も、とあちこちヒアルロン酸を入れたくなるのはわかりますが このバランスを見ながら、「この方には頬にたっぷり」とか「この方には控えめに」とか判断しているんです。もっと言うなら、同じ頬をふっくらさせるのでもどこをどうふっくらさせるかは、その方に合ったデザインを描いているんですよ
ここを間違えると、ほんのちょっとしか入れてなくても顔が大きく見えたりと、逆効果になりますからね
しのぶ皮膚科https://sclinic.jp/
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このコラムの執筆専門家
- 蘇原 しのぶ
- (東京都 / 院長 皮膚科医)
- しのぶ皮膚科 院長 院長
皮膚科医だからこそ提供できる質の高い美容医療を
皮膚科・皮膚外科歴15年。 ヒアルロン酸、ボトックス治療に造詣が深い。 オールアバウト美と健康のガイドでもあり、執筆、テレビ、ラジオ、などのメディア活動も精力的にこなしている。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医。