前回おさらいとして書かせていただいた氷ケアですが、続けていると毛穴が小さくなるだけでなく美肌効果も期待できます
血管というのは体の中心部などにある太い血管からどんどん枝分かれしていきますが 肌の表面に近い部分にある血管は、顕微鏡でも見えるか見えないないかくらいの細い細い血管です
氷ケアでターゲットにするのは、この細い血管
肌表面から冷やすことで、血管がギュッと収縮します。ところが冷やすのは一時的なので、しばらくたつと緩んで、また元の太さに戻るんです。それを何回か繰り返すことによって、それを繰り返すことで、血液の流れが良くなります
血液の役割は、体の隅々の細胞まで酸素と栄養素を運び、逆に二酸化炭素と老廃物を回収してくるというもの 血液の流れが良くなると、肌の細胞が酸素や栄養素で満たされ、逆に二酸化炭素や老廃物が少なくなって、どんどん元気になるわけです
肩凝りなどを感じた時にマッサージに行って、ぐいぐい押してもらってスッキリした経験はありますよね あれと同じことを肌でもやりたいのですが、先ほど言ったように肌表面の血管はあまりにも細いため、表面からぐいぐい揉んだり強くさすったりしてもあまり効果はありません かえって肌表面の細胞を傷つけてしまい、逆効果になることも多いのです そこで温度差による血管の太さの変化を利用して、血流を良くしてあげるんです その結果が、肌を美しくすることにつながります
あまりにもシンプルな方法なので「本当に効果があるの」と思う方も多いかもしれません。ただ、自分自身の肌の力を高めることは、高い化粧品を塗り込むより効果が出ることも少なくないんです。肌トラブルが増える夏を乗り切るために、毎日のお手入れの一つとして、ぜひ取り入れてみてください
しのぶ皮膚科https://sclinic.jp/
このコラムの執筆専門家
- 蘇原 しのぶ
- (東京都 / 院長 皮膚科医)
- しのぶ皮膚科 院長 院長
皮膚科医だからこそ提供できる質の高い美容医療を
皮膚科・皮膚外科歴15年。 ヒアルロン酸、ボトックス治療に造詣が深い。 オールアバウト美と健康のガイドでもあり、執筆、テレビ、ラジオ、などのメディア活動も精力的にこなしている。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医。