知覧に連れて行って下さった若い先生 - 婚活全般 - 専門家プロファイル

橘 凛保
社団法人橘流恕学アカデミー 理事長 講師
東京都
マナー講師

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閲覧数順 2024年09月24日更新

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知覧に連れて行って下さった若い先生

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終戦記念日に知覧の記憶

私が初めて知覧を訪れたのは2010年8月のことでした。
一度は訪ねたいと思っていた知覧特攻平和会館。
その年、思いがけず案内してくださった方がいらしたのです。
そしてその時初めて知ったのがこの「特攻の母」鳥浜トメさんの食堂でした。

知覧から出撃する特攻機の見送りを続け、
隊員がトメさんに託した手紙を代理で投函しました。
隊員の出撃の様子を綴ったトメさんの手紙も家族のもとへと送り続けそうです。
「明日は出撃だけど、ホタルになって帰ってくる」
この言葉を聞き、この食堂がホタル食堂と呼ばれたことを知りました。


2009年4月、長崎の学校にカンナのバトンをつなぎに行きました。
こんな小さな活動ですが、有難いことに新聞記事にはたくさん掲載されてきました。
この時の記事も長崎から送られてきました。
そして、そこから不思議な出遭いがありました。
 

私の記事の隣に奄美大島の中学生の記事があったのです。

奄美大島の中学生が、長崎の被爆者に代わり体験を語るDVDを作成したとありました。
そのDVDを全国の希望者に無償で貸し出していると書いてあります。
私もさっそく貸し出しをお願いしました。
そのDVDに感想を添えてお返ししました。
今度は、カンナの球根を植えたいと所望されました。
すぐにお送りしました。
その先生は奄美大島の4校にバトンをつないでくださいました。
奄美大島は私にとって、遠いけれど、とても近い存在になりました。

12月のはじめ頃のことでした。1本のお電話がありました。
「12月に東京で研修があるので、ぜひお会いしたい。」と。
「こちらこそ喜んで」ということで、冬休みに入った暮れの東京でお会いしました。

お若い先生でした。
そしてなんとも素晴らしい先生でした。
あのDVDができるまでのお話を伺いました。
 

奄美大島に赴任が決まり生徒会の担当になりました。
当時の生徒会には活気がなくなんとかしたいと感じたそうです。
熱血先生ですね^^/
「夏休み、長崎に被爆者の体験談を聞きに行く。一緒に行くか?」
生徒たちは希望して、もちろん親御さんも承諾して、長崎行きが決まるのです。
先生のご実家は鹿児島本土です。車で生徒たちを待ちます。
奄美大島から親御さんに見送られ、船で鹿児島にやってきた生徒たちを乗せて
一路長崎に向かいます。

わずか1泊の取材旅行ですが、今の東京ではなかなか難しいことです。

その時の取材をもとにして出来上がったのがDVDでした。
素晴らしい行動力です。

もちろん、カンナ・プロジェクトにも深い興味を示してくださいました。

翌年2010年、先生は霧島の中学校に異動になりました。
こちらでも生徒会を担当されました。

「橘先生、ぜひ我が校に講演に来てください。助成金の申請が通りました。
飛行機代も宿泊費も心配いりません。ぜひ、いらしてください。」

後にも先にも費用を出していただいて講演させていただいたのはこの1校だけです。

2010年8月6日だったと記憶しています。
その日「カンナ・プロクエクト」の記事が夕刊トップの全国紙に取り上げられました。
と山本記者さんからお電話がありましたからよく覚えています。
実はこの山本記者さんのこともたくさんのエピソードがあります。
いずれ書き残しておきたいと思います。

さて、全校でのカンナ・プロジェクトの講演。
生徒会の生徒たちとの植栽。(写真)
その時のことはもちろん新聞でも取り上げてくださいました。



植栽後は生徒たちが、『上野原縄文遺跡』を案内してくださいました。
暑い日でした。本当に嬉しかったです。

翌7日、その先生が知覧を案内してくださったのでした。
思いもよらないオファー。
本当にありがたく連れて行っていただきました。

高速道路を降りたところから知覧までの道は、
なんと不思議なことにカンナの花たちが道案内してくれました。
両側に真っ赤なカンナが咲いているではありませんか?
先生と二人で嬉しくなって「なぜ?」を市役所に聞きに行ったほどでした。

特攻隊の資料館は言うまでもなくなのです。
また長くなりますので、今日は触れませんが、
その時連れて行ってくださったのが、この『ホタル食堂』だったのです。
資料館を見た後のことですから、こちらではさらその息遣いまでが感じられる程の
身近さを感じさせてくれました。

「明日は出撃です。ホタルになって帰ってきます。」・・・



今日は終戦記念日です。


戦争というものはどういうものを引き起こすのか・・・
平和とはどういうことなのか・・・
私たちが過去を知ることは未来を作ることだと思います。

忘れてはならないことは忘れてはならないのだと思います。


カンナ・プロジェクトは新しい伝え方です。
世界中に真っ赤なカンナの花を咲かせることで、
原爆にも負けないで生き抜いた真っ赤なカンナを通して
私たちは何を感じ、どのように未来を作るのか・・・
小さなきっかけをくれると思います。 

この中学校は牧之原中学校です。
この生徒会から何校かへバトンをつないでくれています。

当時の中学生たちは今は社会人です。



カンナ・プロジェクト
https://cannaproject.wordpress.com/