インプラント治療を詳しく知ろう！

2015-09-25 19:31

デンタルケア・アドバイザーの石井です。

前回のコラムでは歯を失った場合の治療方法「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」をご紹介しましたが、今回は歯科インプラント治療について更に詳しく解説いたします。

入れ歯やブリッジと比べて、機能的・審美的（見た目の美しさ）に優れていることや長期間に渡って使い続けることができるなど多くのメリットがあることからインプラントの需要は高まっていますが、その一方で「インプラント治療のことがよくわからない。詳しく知りたい。」と言ったご質問を受けることがあります。インプラント治療を検討中の方や歯を失って困っておられる方にインプラント治療に対する理解を深めていただけると幸いです。

【インプラントのしくみ】
歯科インプラントは、歯を失った部位に小さなネジのような形をしたインプラントと呼ばれる人工の歯根をあごの骨に埋め入れ、その上にアバットメントと呼ばれる小さな部品を装着し、さらにその上に上部構造と呼ばれる人工の歯をセットする治療方法です。人工の歯根があるおかげで、周りの歯に頼ることなく再びしっかりと噛めるようになるのです。

人工物であるインプラントをあごの骨に埋め入れることに抵抗を感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、インプラントはチタン製（またはチタン合金）で出来ており、人体との親和性が極めて高く骨と結合する性質を持っています。また、金属アレルギー*を引き起こすことは低いことがわかっており、歯科治療以外にペースメーカーや人工関節などに広く利用されています。

インプラントの上にセットする人工の歯は、金属を含むものから金属を全く含まないセラミック製のものまで選択の幅がありますので、治療部位や予算に合わせて選ぶことができます。

インプラントは1本の歯を失った場合や総入れ歯を使っている場合など症状に合わせた治療が可能ですが、インプラントを支えるあごの骨に十分な厚み・高さが必要になります。また、全身の健康状態とも深くかかわっていますので、事前にカウンセリングと精密検査を経て、インプラント治療が可能かどうか判断されます。

*金属アレルギーが心配な方は事前にバッチテストや採血などのアレルギー検査を受けることをお勧めします。

【インプラント治療の基本的な流れ（2回法）】　
●カウンセリング：患者さまの悩みや歯の状態を確認し、治療方法や治療費を説明します。
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●精密検査：お口の状態と全身の健康状態をしっかりと把握します。
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●治療計画の決定：精密検査の結果を診断し、治療計画が説明されます。
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●術前の処置（必要な場合）：歯周病の処置や、顎の骨を補強する治療が行われます。
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●インプラント埋め入れ手術：あごの骨にインプラントを埋め入れる手術を行います。
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●定着期間：あごの骨とインプラントが結合するのを待ちます。（３～6ヶ月程度）
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●アバットメントのセット：インプラントと人工の歯をつなぐ小さな部品がセットされます。
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●仮歯のセット：最終的にセットする人工の歯の形状や噛み合わせを調整します。
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●上部構造のセット：最終的な人工の歯をセットします。
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●定期メインテナンス：インプラントを長く使うために歯科医院でプロによるケアを定期的に受けましょう。

※患者さまの状態や歯科医院により多少異なります。

このようにインプラント治療は他の歯科治療と比較し複雑な治療工程と期間を必要とするため、高度な治療技術と専門的知識を持ち合わせている歯科医師のもとで治療を受けることが大切です。
インプラント治療を検討されている方は、信頼できると感じられる歯科医師をじっくりと選んでいただきたいと思います。次回のコラムでは、歯科医師選びのポイントを解説します。

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