ところで、今お使いのランプはどんな種類かご存じですか?
まずは、蛍光灯ですが、蛍光灯の光は作業性が良く、高効率、長寿命(白熱灯に比べ消費電力は約5分の1、寿命は10倍!価格も10倍!寿命が長いので結果的にはお得ですが、初期投資としての費用がかかります)と、とても優秀なのですが、白熱灯は演色性が良く、食卓を飾る照明として欠かせません。シャンデリアやスタンドなどのポイント照明としても使用されているように、ほんわかとした明かりは落ち着いた空間を演出します。陰影がでるのも白熱灯の特徴です。
蛍光灯にはそれぞれの色のランプが販売されており、取り換える事により簡単に照明の色を変える事ができます。白熱灯の代わりに蛍光灯を使用する場合は電球色(オレンジ色)の蛍光灯がお勧めです。逆に部屋が暗い、手元が見にくいと感じられる空間には昼光色(白色)がお勧めです。但し、照明の色を変えると夜の建物の印象も変わりますので、部屋により色を変える場合は外観も注意して上手く色を使い分けて下さいね。
次に、さらに優秀な照明としてご紹介したいのが、LEDです。随分普及が進み、ようやく住宅用の照明器具の商品化もされてきました。60W相当のダウンライトで比較してみると消費電力は8分の1、寿命は20倍で、1日10時間の点灯で約10年間ランプ交換が不要です。又、ランプが小型で照明器具のサイズを小さくする事ができるので、シンプルな空間にはピッタリです。
もう一つ、蛍光ランプの種類で無電極タイプですと使用電力は普通の蛍光灯と同じですが、1日10時間の点灯で約7〜8年と長寿命です。この様なランプはランプ交換が大変な吹き抜け空間や階段室にもぴったりです。
先ほどご紹介したLEDのダウンライトがこの春商品化となりましたので、早速、展示場の打ち合わせ室に使用してみました。この打ち合わせ室はシルバーを用いたシャープな空間となっていますので、すっきりとした印象を演出するため昼光色を使用しています。ダウンライトのサイズが75φと小さく、照明器具の存在が気になりません。又、蛍光灯の様な光の広がりがない為、昼光色でも陰影ができ、奥行のある空間に仕上がりました。
照明は建物の仕上がりを左右する重要な要素です。種類を上手く使い分けて最高の空間を作って下さいね。
水谷美樹