対象:一般歯科・歯の治療
回答数: 1件
回答数: 4件
回答数: 5件
晝間 康明
歯科医師
-
受け口の治療方法について
こんにちは,東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.
噛み合せの異常は,歯の位置異常による歯槽性(しそうせい)の異常,上下顎骨の位置関係が前後,側方,垂直的にズレる骨格性の異常に大別できます.そして実際の臨床では歯槽性の異常と骨格性の異常が複合的に発現しています.
また,通常の矯正治療では歯を移動して治すため歯槽性の異常による口唇周囲軟組織の突出感や緊張感は改善できますが顎の先端部の突出感などは改善できません.一方,外科手術を伴う矯正治療では歯の移動だけではなく顎全体を移動して矯正治療を行なうため,口唇周囲軟組織だけでなく顎の尖端や輪郭の左右対称性など顔貌全体の改善も可能となります.
したがって,「軽症の受け口」と判断された症状が歯槽性の異常が軽度なのか,骨格性の異常が軽度なのかによって治療方針が変わってきます.また,「軽症の受け口」の何を治したいのか,つまり下顎前歯が前方に突出している事による下唇の突出感の改善を求めているのであれば矯正治療単独で改善が可能でしょうし,軽症ではあるものの下顎骨全体が前方に突出している受け口を改善される事を希望される場合には外科矯正の適応ともなりえます.
そして,これらの要件によって治療方針や治療期間は大きく変化します.
例えば矯正単独の治療方針であれば保険が適用できませんので100万円前後の治療費が必要ですが,外科手術を伴う矯正治療が必要と判断されれば保険適用となり矯正治療費と手術費用で50万円前後になります.そして,抜歯を伴う矯正治療の場合2年から2年半の期間が必要になる場合が多く,抜歯が必要でない場合は1年半から2年で治療が可能と思われます.
以上の様に,咬合の異常の成因と求める治療結果によって治療方針,治療期間,治療費用は変化します.
まずは矯正歯科を受診され実際にお口の中を診ていただく事が良いでしょう.
参考になれば幸いです
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
幼児の頃から受け口だったのですが、歯列矯正は途中で止めましたが、手元に残ったチンキャップだけは付け続けたため、アントニオ猪木のような重症にならず、受け口が自力で止められたと… [続きを読む]
retri67さん (大阪府/17歳/男性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A