思い切って捨てましょう。

というと、かなり過激が判断になってしまいますので、正確にいいますと、仕組みそのものを順番に見直していく必要があります。ERPパッケージとして何を導入したかにも大きく依存してしまいますが、本来の目的と要件を一旦クリアにして再考してみる必要があります。

その際、もし外部に委託したコンサルティング会社がありましたら、今度は社内でやり直すか、違うコンサルティング会社に相談すべきです。理由は単純で一度失敗しているわけですから、もう一度頼むのはリスクがありますし、たいていのケースで再度失敗します。また、ひとつの製品に依存しているコンサルティング会社もさけるべきです。

そういった前提で、簡単に書いてしまいますが、

1.本来の目的、ゴールを『具体的名称で』再度整理します(これは社内でやったほうがいいかも知れません)
2.1を数値化します(この時点では、対象業務に詳しい方が必要ですので、複数業務にわたる場合は、複数の有識者になるかと思います)
3.現在の姿から、その数値を出すために具体的手順を設計します(ここで本来はコンサルタントの活躍する出番だと思うのですが)。
4.3の結果をもって、それにそった製品、開発、手法を調査していきます。

→続く

といったステップになるかと思います。
既に動いているパッケージもありますが、1〜4まで見直して、最大限活用する方向でいいのではないでしょうか(捨てるとなると相当の勇気と決断が必要でしょうし)。

同様のケースは多く見受けます。共通していえるのは、1の時点からしくじっている点です。
1が整理され、関係者全員が共通の認識をもっているか?というと、疑問がわいてくる方もいるかも知れません。