吉本 彰夫(歯科医師)- コラム「歯周病は感染症です。歯周病治療(その1)」 - 専門家プロファイル

吉本 彰夫
噛み合わせ専門歯科。インプラント、矯正など質の高い治療を行う

吉本 彰夫

ヨシモト アキオ
( 香川県 / 歯科医師 )
医療法人社団 吉翔会 吉本歯科医院 院長 歯学博士
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歯周病は感染症です。歯周病治療(その1)

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歯周病、歯槽膿漏、歯周炎 歯周病の最新治療 2014-02-10 16:19

「歯周病になってしまったらどうしたらいいのか?」

「歯周病にならないためにはどうしたらいいのか?」

もうすでに歯周病になってしまっており、

進行が進んでいる場合にはどういう治療が必要なのか?

 

まずパノラマレントゲンで歯を支えている骨がどれほど溶けているのかを確認します。

パノラマレントゲンを撮影するとお口全体、顎の骨の状態まで見ることができます。

骨が溶けている場合には、その原因が

細菌性のものなのか

噛み合わせの悪さからくる破壊的な力なのか

③①と②の両方なのか

によってその後の治療計画は大きく変ります。

 

歯周病になる原因には上記の①~③があります。

①の細菌性が原因に関しては何となく骨が溶けるのもイメージしやすいですよね。

①の細菌性からくるものが原因であった場合ですが、

歯周病の進行度合いが中等度~重度の症状だったとすると感染に対する治療が必要になります。

 

これが歯周病治療ワンステージ フルマウス ディスインフェクション

という治療です。

口の中を全部一日で一度に掃除治療してしまう。

歯周病菌を殺す薬(次亜塩素酸)で一気に歯周病菌を殺してしまう

これがとても大事なのです。

 

殺菌力は次亜塩素酸ソーダの主成分の次亜塩素酸イオンと比較して

80倍になります。そして同時に飲み薬も服用して頂きます。

 

悪さをしている歯周病菌を殺す薬です。

では、菌を殺す薬なら何を飲んでもいいのか?違います。

歯周病菌の種類に応じて効く薬と効かないお薬があります

だから歯周病菌の種類が分らないといくら痛みを治すために

薬を飲んでも治らないわけです。

 

大事なことはまず

1.バイキンの種類が何なのかを調べて知る、確認する(診断)

2.歯の表面についたばい菌を除去できるように練習します(ブラッシング)

3.それから一気に口にいる歯周病菌を取り去る(治療)

4.同時に除去しきれなかったところ、人間がやること

 ですから全部を一度に除去するということは不可能です。

 ですから、その歯周病菌を殺すためのお薬を飲んでいただく。

以上のプロセスが非常に大事になってきます。

 

プラークだとか、歯石だとか、かたまり(バイオフィルム)に関しては、

いくら薬を飲んでも注入しても効きません。

こびりついていますから、機械的に人の手で除去するしかありません。

そして、その歯周病菌の種類に応じて効く薬、歯周病菌を殺す薬を飲むということが大事なのです。

A菌にはA薬

B菌にはB薬

C菌にはC薬が必要です。

A菌とB菌がいるにもかかわらずA薬を飲み続ければ

A菌が減り炎症は治まりますが、B菌が残ります。

 

そしてA薬が効かなくなります。(専門用語で菌交代現象と言います)

 

Ab菌になると、A薬とB薬を同時に飲まなければ薬が効きません。効力がなくなってくるのです。

治療に関しては、感染症であるから、歯周病菌を除去する、可能なかぎり減らす、

増えないように維持する、ということが治療の目標です。

 

噛み合わせ専門歯科医院 香川県高松市 吉本歯科医院

http://www.8181118.com/

 

カテゴリ 「歯周病、歯槽膿漏、歯周炎」のコラム

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