齋藤 進一(建築家)- Q&A回答「コンクリート打設と雨の関係は」 - 専門家プロファイル

齋藤 進一
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齋藤 進一

サイトウ シンイチ
( 埼玉県 / 建築家 )
やすらぎ介護福祉設計 代表
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新築の基礎コンクリートの養生について

住宅・不動産 新築工事・施工 2009/02/25 19:58

現在新築中のものです。
2月25日現在、枠にコンクリートを流し込み、養生中です。
昨夜、見にいったのですが、雨天であるのに、養生シートなどしてありませんでした。
ハウスメーカーによると、内部の水分を飛ばすのが養生期間の目的なので、雨による水分は関係ありませんとのこと。
素人考えでは、コンクリート内部の水分が雨にあたりながら飛ばせるとは思えません。
メーカーはレスコハウスです。
コンクリートに水分は浸透しないというのですが、どうなのでしょうか。
他のところも養生シートなどで覆っていないのでしょうか。

また、適切な養生期間とはどのくらいなのでしょうか。

ご回答おまちしております。
よろしくお願いします。m(_ _"m)

de--reさん ( 神奈川県 / 男性 / 39歳 )

コンクリート打設と雨の関係は

2024/03/28 02:12

(過去ログへの回答)
木造の基礎コンクリートや鉄筋コンクリート造における「コンクリート打設」は季節(気温)や天候(雨天など)を加味する必要があります。

基本的には「標準仕様書 JASS5」をもとにコンクリート強度や混和剤の使用の有無などを考えます。
(参考ブログ)
https://ameblo.jp/yasuragi-kaigo/entry-12657662638.html

コンクリート工事で雨天による影響の有無ですが、打設中に大雨が降っている場合は品質に影響を及ぼすケースがあります。

コンクリートは、セメント+砂+砂利+水で造られますが、雨水が多く混入すると「水セメント比」の値が変わってしまい強度不足になるのが怖いです。

打設後、未だ固まっていない状態であれば大きなシート養生するのが品質管理に繋がります。

一般的には現場でコンクリート打設中、テストピースを採取し「現場水中養生(現場と同じ環境で養生)」でコンクリート強度を試験する事で、型枠を外す時期や建て方の可否を判断したりします。

一方でコンクリート打設後、ある程度時間が経ち固まった状態の場合は、特に夏場は急激な水分の蒸発で、雨水がひび割れ防止効果(散水効果)につながるケースもあるので心配は要りません。

(参考ブログ)
https://ameblo.jp/yasuragi-kaigo/entry-12812076027.html

現場監督や工事監理者(建築士)などに品質管理状況について施主側が気軽に聞ける環境にすることが設計・施工者側に必要だと思っています。

猛暑の時期や極寒期にご自宅のコンクリート打設が計画されている方にも、ご参考になれば幸いです。

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