齋藤 進一(建築家)- Q&A回答「尺モジュール」 - 専門家プロファイル

齋藤 進一
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を

齋藤 進一

サイトウ シンイチ
( 埼玉県 / 建築家 )
やすらぎ介護福祉設計 代表
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トイレの開口幅について

住宅・不動産 住宅設計・構造 2009/02/10 10:00

一般的な住宅の間取り図を見て疑問に思うのですが、
トイレドアの開口幅(600mm程度)は居室に比べて
狭くなっています。
何か理由があるのでしょうか?
車椅子の使用も困難になると思うのですが・・・
よろしくお願いいたします。

ややさん ( 兵庫県 / 男性 / 32歳 )

尺モジュール

2009/02/10 16:09

こんにちは やすらぎ介護福祉設計 斉藤と申します。

''日本の木造住宅の寸法基準は「尺」というスケール''です。
(最近はメーターモジュールなどセンチ基準のものもあります)

トイレは親柱間の910ミリ(柱心々)の間に入り口が設けられるケースが多く、有効開口(実際の開口の広さ)は各部材を引いていくと

柱の厚み(120角の柱 二本分) 120ミリ
壁付け照明スイッチの幅(余裕分を含め) 90ミリ
ドアの縦枠(両脇分) 50ミリ

910-120-90-50=''650ミリ''が最大のドア幅となります。(あくまで一例の寸法です)


バリアフリー基準の開口は最低でも車いす自走式の場合800ミリ以上(介助用車いすの場合は750ミリ以上)は欲しいところです。

照明スイッチをセンサータイプなどに変更し、柱ぎりぎりまで収まるドアに変更した場合でも、トイレの移乗動作は前方アプローチに限られてしまいますので、長手方向の壁を改修せざるを得なくなるケースが多々あります。

これからのデザイン住宅もユニバーサルな視点で改良されていくといいですよね。

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