齋藤 進一(建築家)- Q&A回答「呼吸疾患がある方の住環境」 - 専門家プロファイル

齋藤 進一
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を

齋藤 進一

サイトウ シンイチ
( 埼玉県 / 建築家 )
やすらぎ介護福祉設計 代表
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国道から50m離れた土地の排気ガスリスクについて

住宅・不動産 新築工事・施工 2021/11/29 09:02

現在購入を検討している土地が、国道16号沿いから一本入った、直線距離で約50mの場所にあります。
価格は問題ないのですが、騒音と、特に排気ガスが問題ないか懸念しています。子供がアレルギー持ちで、呼吸器が弱いことから、明確に身体に影響があるなら購入を控えようと思いますが、いかがでしょうか?
その土地の前には自動車ディーラーの会社がありますが、整備工場も兼ねているため、土地から国道が見える状態となっています。

ぴの0119さん ( 東京都 / 男性 / 34歳 )

呼吸疾患がある方の住環境

2021/11/29 16:49

はじめまして

住み慣れた土地の建て替えなら別ですが、初めて住む場所は誰でも心配になりますよね。

数か月前、土地探しをされている方への回答させて頂いた内容もご参考になるかと思います。
騒音と空気環境に集中されてますが、「環境的側面」と「性質的側面」の二つをチェックされることが重要です。

https://profile.ne.jp/pf/yasuragi/q/q-164999/

「騒音に関して」
人の五感は様々ですので、数値化できる騒音計(スマホのアプリにもございます)で交通量の多い時間帯など測定されては如何でしょうか。
バイクの高音な排気音とダンプの重低音な排気音、それぞれ不快か否か体感され、土地の方位が分かりませんが、遮音壁の設置をするのも一つです。
添付画像にあるように、音は界壁を超えてきますので完璧な遮音は難しいです。

「空気環境について」
国道16号の渋滞は私も車で体験してますが、その時の風邪の流れで変化するので「環境観測情報」で浮遊粒子物質など確認できる地域がございます。(残念ながら国道16号は範囲外)

https://www.ktr.mlit.go.jp/toukoku/kankyo/koukai/index.html

2025~2030年頃には世の中の自動車はガソリン・ディーゼルエンジン車両が減り電気・水素で走る車両が増えてまいります。

今まで幹線道路沿いの土地は騒音や空気汚染で敬遠されてましたが、将来は騒音や空気汚染の問題が逆転し利便性の良さが優位になることから不動産会社も動き始めてます。

お子様が呼吸器が弱いとの事ですが、アレルギー検査でハウスダスト以外の内容も細かく知っておかれたほうが安心ですね。

呼吸疾病がある方の住環境は、24時間換気システムの空気動線をしっかり計画することと、冷暖房は対流式のエアコンではなく輻射熱式を選択されると宜しいかと思います。

ご参考になれば幸いです。

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