齋藤 進一(建築家)- Q&A回答「瓦屋根の補修」 - 専門家プロファイル

齋藤 進一
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を

齋藤 進一

サイトウ シンイチ
( 埼玉県 / 建築家 )
やすらぎ介護福祉設計 代表
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瓦屋根の隙間

住宅・不動産 リフォーム・増改築 2015/04/29 15:59

屋根瓦の下の空間に、ねずみが侵入して困っています。
おそらく軒面戸がかじられて穴が開いてるのだと思うので、ふさいでもらおうかと思っています。
ですが、軒先以外にも、瓦下につながる1センチ以上の隙間があると、軒先をふさいでも意味がなくなってしまいます。
 
そこで質問なのですが、瓦屋根というのは、特に瓦がずれたりしておらず、補修が必要ないような状態でも、1センチくらいの隙間はあるものですか?

ちなみに、神奈川県で昭和60年ごろ建築の切妻屋根です。
瓦はSが2つ並んだような、スパニッシュ瓦に近いような感じのものです。
屋根から突き出る形で窓が2つあります。

ひとみ2015さん ( 東京都 / 女性 / 67歳 )

瓦屋根の補修

2015/05/08 18:52
( 5 .0)

はじめまして

瓦屋根は年月が経つほど味が出るのと同時に、地震によるズレや経年変化によるスキマなどメンテが必要になってきます。

画像にある茶色い洋風瓦屋根くらいの勾配があれば、ねずみ返しの役割もありますが、青い洋風瓦屋根勾配が一般的だと思います。

屋根の防水は瓦ではなく下地の防水シートが機能するので、基本的に瓦のスキマが雨漏りに繋がるわけではございません。

瓦隙間からねずみが侵入し、屋根裏に入られるということは、野地面に穴があけられたとか軒換気に穴をあけられたなど鼠害を受けていると思いますので、まずは天井裏からの点検をされてみては如何でしょうか。

後日のご質問で「瓦屋根全体を金網でカバーするのは無理ですか?」とございますが、屋根面に足がかりができるとカラスなどが止まり、糞害や葉っぱ溜まりなど衛生的に良くない状況になりますのでお勧めできません。

震災時の瓦の落下防止という意味合いも含め、しっくい補強することも一つだと思いますが、ねずみの侵入路が屋根以外にもないか、外部回りを含め見つけられるといいですね。

ご参考になれば幸いです。


やすらぎ介護福祉設計 斉藤

評価・お礼

ひとみ2015 さん

2015/05/14 19:55

ご回答ありがとうございます!!
お礼を書けることを知らなかったもので、遅くなり申し訳ありません。

重ねてすみませんが、メンテナンス済みの瓦屋根でも、1センチくらいの隙間があるのは珍しいことではないのでしょうか・・・?

斉藤 進一

2015/05/15 14:47

お忙しい中、ご評価くださりありがとうございました。

メンテナンスされた瓦屋根でも基本的には、水上側を固定し水下側は下の瓦上に被せるように載せる状態になりますので、大きなスキマが出来ることはあまりないと思います。
気にされているスキマは、瓦形状で組み合わせでできたスキマか、固定した角度が上向きになって生じたスキマかもしれません。
築30年を迎える建物ですので、もし外部回りのメンテナンスをされてないようでしたら、一度専門家に診て頂いたほうが安心ですね。

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