齋藤 進一(建築家)- Q&A回答「震災を経験された方が住まいに取り入れるべき構造・工法」 - 専門家プロファイル

齋藤 進一
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を

齋藤 進一

サイトウ シンイチ
( 埼玉県 / 建築家 )
やすらぎ介護福祉設計 代表
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住宅・不動産 住宅設計・構造 2013/08/27 09:04

はじめての質問なので至らない所などがあるかと思いますがよろしくお願いします。
東京つつじヶ丘にて賃貸物件を探している者です。
まず前提として私は東日本大震災の被災を受け、地震恐怖症だということを前提にお話を聞いてください。

防災マップを見ても地震の影響がなるべく少ない地域の調布で地盤が強いつつじヶ丘を選び探しています。
今日、物件を探して、二件ほど見つけたのですが、耐震構造的にはどちらがいいのでしょうか?
1 三階立て三階 重量鉄骨マンション 築30年 昭和56年10月築

2 三階立て三階 鉄筋コンクリートマンション 昭和60年築

この二件を内見して検討しているところです。
どちらもしっかりしていて壁を叩く程度ではうんともすんとも言わず、軽い音もしなかったです。
1は一階にガレージと持ち主又は身内の方の家があり全て同じ作りではありませんでした。
縦長です
この家というのは一軒家がすっぽり一階に入ってるという事です。
耐震構造的にどうなのでしょうか。不安です

2は横長の建物で団地などの建物に近い作りでした。
1のように下にガレージが入っていたりなどはしていなく全て同じ作りでした。
素人からすると耐震構造的には2のほうがしっかりしているようですがどうなのでしょうか。

関東で予想されている地震に備え、低層で倒壊しても潰れる事が少なそうな最上階を選びました。
絶対安全な建物などないという事は承知で質問ですがどちらが倒壊の危険性が少ないですか?
もし倒壊寸前でも圧死などが避けれればいいです。

もし地震が起きた場合二つの物件はどういった所に逃げ込めば安全を確保できるのでしょうか?
机などの家具を使って出来る生存の三角スペースなどの確保方法やオススメの家具配置を教えてください。

又、着工日などを考え新耐震基準前の建物かどうかを確認する際は管理会社に問い合わせれば着工日や基準後の建物かどうかなどもわかるのでしょうか。

ころぼんさん ( 東京都 / 男性 / 17歳 )

震災を経験された方が住まいに取り入れるべき構造・工法

2020/04/18 20:47

(過去ログへの回答)
阪神淡路大震災・東日本大震災後も熊本地震や北海道の北海道胆振東部地震などで大変な思いをされた方も多いと思います。

建物の構造体の違いによる揺れ方は既に別の先生が回答されておられますので、今回は「制振構造」や「免震構造」をご紹介致します。

「制振構造」はダンパーと呼ばれる揺れを吸収する制振部材を筋交いなどに組み込むことで揺れの大きさを軽減する仕組みです。
木造などでも取り入れられるので、耐震リフォームやこれから新築をお考えの方も導入の有無をご相談されると良いかと思います。

「免震構造」は地盤に積層ゴムや滑り支承、 転がり支承を基礎の下に挟み込み、揺れを逃がす仕組みです。
大規模建築物などでは取り入れられていますが、個人住宅などでは未だ費用が高いので普及していませんが、今後導入すべき工法だと感じます。

簡単ですがご参考まで

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