父親の介護について
人生・ライフスタイル 老後・セカンドライフ 2013/01/15 22:18食事療法が必要な父について。
父(63歳)と母は離婚し、現在私は母と兄弟(弟2人)と同居。父は1人暮らしで遠方(車で2時間半)に住んでいますが、肝硬変を患い、度々肝性脳症で救急搬送される状態です。また、軽いアルツハイマーも伴っています。
担当医や包括支援センターへ相談し施設への入所が望ましく、介護認定(65歳未満なのでアルツハイマーでの申請)の申請等も行いましたが、本人が入所を拒否しているため現状どのようにしてよいかわからない状況です。身の回りのことは自身で行うことができますが、食事制限や調理が難しく「緊急搬送~入院~自宅療養」を繰り返している状況です。生活費は早期で受け取っている年金と子(私や弟)からいくらか援助しています。
私たち子はそれぞれ職に就いているため、引っ越しもできず、母と同居のため、父と一緒に住むことは不可能です。
受け入れ先がみつからないため病院で食事療法として2ヶ月ほど看てもらっていましたが、本人が施設へ入所する意思がないことと特に治療できることがないため退院し自宅へ戻っています。
要支援1~2や要介護1~2程度だと、現在の制度では、なす術がないのでしょうか。
家族の問題ではありますが家庭内でも解決できず、今後どのようにしていければ最善なのか助言いただければと思います。
aririさん ( 沖縄県 / 女性 / 27歳 )
独居老人へのサポート
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はじめまして やすらぎ介護福祉設計 斉藤と申します。
お父様が肝性脳症を患われておられるとのことで、タンパク質摂取制限など食生活にご苦労されてると推測できます。
現行の仕組みでは、身体介護が必要とされる方が重要視され、内部障害や知的・精神の方がなかなか同等に判断してもらえない歯がゆさがありますよね。
また、制度上では「申請ありき」のかたちになりますので、ご本人が希望されない場合は受け入れられないのが一般的です。
お父様の尊厳を尊重した上で申し上げますと、
1.食事に対する応援
2.認知症に対する支援
の2つがキーポイントになると思います。
1に対しては管理栄養士のサポートが重要となり、病状に応じたメニューをヘルパーさんに作りおきして頂いたり、介護食配送サービスなどの利用が必要ではないでしょうか。
ご自身での調理が厳しいということから、市販の惣菜やお弁当などを召し上がって体調を崩されているようにも思えます。
飲酒が最も病状に影響を与えますので、ここだけはご家族の方からの心のサポートが重要です。
2に関しては、ご本人は決して認めようとしないのが普通ですので、健康診断と称した通院のサポートや、住宅内の安全対策など今のうちから始められると良いかと思われます。
また、辛い話ですがお父様の認知症症状が悪化してしまった場合、お父様の財産管理をどなたが引き受けるのか、成年後見制度利用も視野にいれて皆さんで話し合われることが大切です。
63歳と未だお若いですがお父様の判断能力がはっきりしているうちに、ご本人の意向を伺って先の対策をしておかないと後から大変な想いをされてしまいます。
これらのご相談は地域包括支援センターに所属する社会福祉士や、独立型社会福祉士事務所、社会福祉協議会などがあり、弁護士や社会保険労務士でも成年後見を扱っている先生がおられます。
aririさんのように親が独居老人として暮らされ、心配されているご家族が全国にも沢山おられます。
ご家族で出来ること・ご本人が出来ること・外部サービスに依頼することをキチンと分けて問題点を探っていくと少しずつ先に進めると思います。
少しでもご参考になれれば幸いです。