齋藤 進一(建築家)- Q&A回答「気密のラインを確認しましょう」 - 専門家プロファイル

齋藤 進一
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を

齋藤 進一

サイトウ シンイチ
( 埼玉県 / 建築家 )
やすらぎ介護福祉設計 代表
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浴室の断熱・気密

住宅・不動産 住宅設計・構造 2007/07/11 16:08

ハウスメーカーにて建築中です。

ユニットバスが据え付けされたのですが、その周囲は床下からの隙間風が吹き抜ける状態です。(この時点で気が付きました。)
基礎パッキン(ねこ土台)、剛床、内部充填断熱(浴室以外の床部は押出法ポリスチレンフォーム3種、壁と2階天井はロックウール、1階天井に断熱材施工はなし。)です。

浴室部分は基礎断熱ともされず、基礎パッキンも他の部分と同様にあります。内部の基礎立上り部分には人通口も空いてます。
隣接する居室との間仕切壁には断熱・気密施工されているとのことですが、天井部分は未対応...。(通常はこういう仕様だそうです。)

断熱・気密に関しては隙間なく…と念を押していたので、担当者に今からでもどうにか対応して欲しいと言ってはいますが、明確な返事が未だありません。

この状態からでも取れる現実的で有効な方法があるでしょうか?

みどちゃんさん ( 岡山県 / 男性 / 38歳 )

気密のラインを確認しましょう

2007/07/11 17:47
( 4 .0)

私が以前、勤めていたハウスメーカーでの断熱・気密仕様は、1階居室・廊下・トイレなどが床レベルでの断熱・気密施工(床下換気あり)をし、玄関・浴室は基礎断熱・気密の施工をしていました。1・2階壁から2階天井面まで断熱・気密施工をし、室内全体を「魔法瓶」状態にする仕様でした。
気密層が完成した時点で浴室窓からエアを抜き、室内を負圧にする気密試験を行い、空気漏れの箇所を補修してから内部造作に取り掛かりました。

「高気密・高断熱」仕様にもハウスメーカーに格差があると思いますので、内部造作前に気密層のライン(どこで気密が保たれているか)を再確認されることをオススメいたします。

基礎断熱はべた基礎の床・立ち上がりに断熱材を貼付けることが多いのですが、ユニットバスが入ってしまっているので、最悪はマンション外壁側に使用される吹きつけタイプの断熱材をユニットバス下から立ち上がり部分に施工し(束の高さにもよりますが・・)、洗面化粧室に床下点検口を設置する仕様に変更されるのも一つです。

担当者とよく話し合い、「後戻り工事」とならぬことを願っております。

評価・お礼

みどちゃん さん

本来のメーカー仕様である断熱・気密のラインは、かなり低いものでしたので、コチラで大まかに指定をしていました。コストの関係で次世代基準にも届かないレベルでしたが...。

今回の浴室部分はそのラインからも逸脱していると考えています。

実は、ご提示頂いた基礎部分に断熱材吹き付けし、洗面化粧室に床下点検口を設ける…という考えは既にメーカーに提案しておりました。
明確な返事にはなっていないですが、やはりこの方法でしょうか?

後戻り工事…コレは避けたいです。

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