石橋 大右
イシバシ ダイスケ最近あまり話題に上りませんが、ここ最近のメガソーラー事情
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最近は日本でもメガソーラー施設の建設についてよく話が聞かれるようになってきました。
メガソーラー施設とはとは出力1メガワット以上の太陽光発電を行う施設のことをいいます。
しかし1メガワットといっても、どのくらいの電力量なのかすぐに思い浮かべることができる人は少ないでしょう。
1メガワットとは1,000キロワット=1,000,000ワットのことです。つまり100ワットの電球、または電球型蛍光灯ならば10,000個分(本分)になります。100ワットの電球、または電球型蛍光灯は、6畳から8畳の部屋に利用できる明るさの電球です。
それが10,000個分ということですから、いかに大きな電力なのか想像できると思います。
メガソーラーが「メガ」と言われるのは数値的な理由もありますが、とてつもなく大きなものを「メガ」と呼ぶ傾向があるので、その一環と言っても良いでしょう。
メガソーラー施設は大きな電力を産み出すことができるというメリットがある反面、多くの太陽光発電パネルを設置するための広大な敷地が必要になるといたデメリットもあります。しかし、太陽光発電は安全な代替電源として注目されて、本格的に参入する企業が増えてきています。
企業参入が多くなっているのは太陽光発電の買い取り金額について20年間保証されていることも大きいでしょう。
そのメガソーラー施設ですが、最近は建設にあたって様々な工夫が行われています。そのひとつが住宅地にメガソーラー施設を建設するということです。
メガソーラー施設は広大な敷地が必要になることから、住宅地と離れた場所に作られることが多いのですが、「近鉄伊賀ゆめが丘ソーラー発電所」はゆめが丘住宅地に隣接した丘陵に作られています。
近鉄伊賀ゆめが丘ソーラー発電所は、学校や住宅に隣接した場所に建設され、15.5メガワットの発電可能な太陽光発電パネルが設置されています。この発電所での発電量は約4700世帯分の一般家庭を賄うことができるもので、ゆめが丘住宅地は2000世帯になりますから住宅地で利用する電力量以上の発電を行うことができます。
太陽光発電システムは災害にも強いといわれています。それは太陽光発電システムに損傷がなく、太陽光さえあれば発電ができるからです。
実際、近鉄伊賀ゆめが丘ソーラー発電所は、災害時には避難所に電力を供給ように建設されていることから、災害時には頼りにすることができます。
空き地を有効活用してメガソーラーという発想が当初の標準でした。
そしてその後、原子力発電の代替エネルギーとして注目され、さらに災害時に自立運転できる発電所を設けたいという流れになりました。
そして今は、住宅地を造成する際に最初から太陽光発電が当然のようにあるという時代になっているわけです。この近鉄伊賀ゆめが丘の事例は、そんな時代の到来を感じさせてくれます。
同様の事例は日本全国の各地で進められており、発電所が併設されていない住宅地は敬遠されるという時代がやって来るのではないでしょうか。
メガソーラーの新たな可能性を感じさせてくれます。
画像出典:近鉄の太陽光発電事業
http://www.kintetsu.co.jp/sumai/megasolar/index.html