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コラム一覧
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建築家ブームの裏にあるもの
日本人は、本来、生活の質に非常に敏感な国民でした。それが戦後、生活の質の維持よりも、できるだけ早く多くの人に家を提供する必要性から、バラックの延長のような住宅がつくられてきました。天井が低く、狭い個室がいくつもある、そんな住宅が当たり前のように建てられてきたのです。 ところが何十年かして海外に行く人が増え、「なんか僕らっておかしな家に住んでるんじゃないか」と気付き始めたところから、住宅建...(続きを読む)
住まい手にとって真に「気持ちのいい家」
家づくりにおける建築家の役割は、住まい手の夢を形にすることだと思います。それは住まい手自身が考えてもなかなかたどり着けるものではない。多くの人たちは、本来、自分がどんな暮らし方をしたかったのか、家にどんな夢を抱いていたのかわからなくなってしまっているからです。それを、ときにドライブをしたり、食事をしたりしながら時間をかけて探り出し、その人にとっての本当の「よい生活」とは何か、どんな家ならそれが実現...(続きを読む)
大地の芸術祭が生んだ森の学校「キョロロ」
2003年夏、新潟県の越後妻有で開催された「大地の芸術祭 アートトリエンナーレ」。23カ国、157組のアーティストが参加してつくりあげたこの芸術エリアの一画、越後松之山の棚田に建築したのが自然科学館・森の学校「キョロロ」です。
人は自然の中を散策するとき、ときどき立ち止まってはまわりの風景や自然を観察していきます。そこで、森の学校「キョロロ」は棚田の道筋に沿って建て、角を曲がるごとに大きな開口...(続きを読む)
屋根にテーブルと椅子とキッチンがある「屋根の家」
「屋根の上でご飯を食べられたら楽しいだろうな」というクライアントのユニークな意向を汲んで設計しました。
最初の発見は、平屋の上に屋根をかけると屋根が大きなデッキテラスになるということです。そこで平屋の屋根の上にテーブルと椅子とキッチンとシャワーを付けて、生活空間の一部にすることにしました。
また、クライアントが前の住まいでは窓から屋根に出入りしていたと言われるので、それでは室内...(続きを読む)
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