野口 豊一(不動産コンサルタント、FP)- Q&A回答「マンション面積の内法、壁芯について」 - 専門家プロファイル

野口 豊一
不動産の売買、投資をFPの視点よりコンサルタント

野口 豊一

ノグチ トヨイチ
( 神奈川県 / 不動産コンサルタント、FP )
代表取締役
Q&A回答への評価:
4.6/208件
サービス:0件
Q&A:330件
コラム:0件
写真:9件
お気軽にお問い合わせください
044-855-8797
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

分譲マンションの面積について

住宅・不動産 不動産売買 2014/07/11 17:10

お世話になります。

分譲マンションの面積は、内法面積と壁芯面積があるようですが
広告やパンプレットでは、壁芯面積で表示されているようです。

こういった広告は、壁芯面積で表記するのが一般的なんですか?
内法面積で表示してはいけないのですか?

壁芯面積はどうやって調べるのでしょうか?
内法面積から壁芯面積を出すことができるのですか?
それとも、何か資料があるのでしょうか?

よろしくお願いします。

shinya19731さん ( 和歌山県 / 男性 / 27歳 )

野口 豊一 専門家

野口 豊一
不動産コンサルタント

- good

マンション面積の内法、壁芯について

2014/07/16 11:47

 不動産コンサルタントの野口です。

 shinya19731様のおっしゃる通り、専有面積を表示する場合に「内法」と「壁芯」の2つの表示方法があります。

 一般的にパンフレット等は、壁芯表示を使い、登記簿等は内法表示を使っています。

壁芯表示の仕方は、設計図や施工図などの図面から、壁や柱の中心線で計算して算出します。

内法表示の仕方は、建物完成後「土地家屋調査士」が図面を参考にして実際に内法にて測量して、内法面積を出します。この図面を、登記簿に表示します。(表示登記と言います)

広告等は、壁芯表示が多いのは、建物が完成していなくて広告するものですから、壁芯表示が多いのです。したがって、中古マンション等は、壁芯と内法の両方記載されている場合があります。

マンションの売買は、面積が大きい要素になりますから、一般的には壁芯計算が比較しやすいので流通上は壁芯が使われます。

内法から壁芯を算出する方法はありません。それは、マンションによって、壁の厚さ、柱の大きさ、パイプスペースの大きさが、戸別によって違いますから、実際に戸々に測るしかないのです。

平均的に、内法面積は、壁芯面積の90~96%でしょう。角部屋等は差が大きくなる傾向です。最近は柱を内側に出ないよう、外張り方式を採用し、内側をスッキリさせる方法もあります。

利用者にとっては、実際活用する内法面積がよいのでしょうが、必ずしも内法だけでなく、壁芯も重要です。

それは、壁厚が厚いと、柱が大きいと、それだけ丈夫に作られ、防音効果も高いと言えます。

壁厚が15センチと20センチでは、建設コストは大きく違いますから、(建物の自重が軽くなり、基礎工事まで影響が出ますから)分譲業者は安価に造りたいため壁厚は薄くしがちです。(防音効果は落ちる)最近は、「乾式壁」などの鉄筋コンクリートでない壁も採用しているものも見受けられます<要注意>

 さらに詳しくは、こちらをご参考に→http://www.iriscon.co.jp/category/1204327.html 

プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスQ&A写真