佐藤 宏尚(建築家)- コラム「ローライフレックス3.5F」 - 専門家プロファイル

佐藤 宏尚
飾るためではなく、減らすためのデザイン

佐藤 宏尚

サトウ ヒロタカ
( 東京都 / 建築家 )
株式会社佐藤宏尚建築デザイン事務所 
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ローライフレックス3.5F

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写真・カメラなど 2007-07-17 01:21

私の愛用カメラをローライフレックスを紹介します。
 ローライ社が2眼レフを世に出したのは1928年。現行モデルもあり、密かな愛用者も多い歴史のあるカメラである。
 2眼レフカメラの見てすぐわかる特徴は、レンズが上下に2つあること。下のレンズが撮影用のテイクレンズ、上のレンズがプレビュー用ビューレンズとなる。ビューレンズから入射した光は、カメラ上部のマット面で、フイルムと同サイズの56mmx56mmのサイズの像を結ぶ。いってみればファインダー用に大きなレンズがもう1つ付いた贅沢な仕様といえる。
  写真のフォーマットは正方形で、建築を撮るには悩まされるが、構図が決まればプロポーションのよい、引き締まった画像となる。
 内部の構造は、精緻を極める。そのすべての機能がメカで構成される。電子技術の進んだ現在ではありえない、実に贅沢な、技を尽くした造りである。 
 このカメラの印象はとにかく愉しい。撮影時は、ちょうどおじぎするような姿勢で、ピントフードを覗き込む。そこに広がる美しい画像は、ファインダーというより、むしろ1枚の絵を眺める感覚に近い。愉しくてついついいろんな方向にカメラを向けてしまう。
 ツアイスレンズによる中判サイズのポジの美しさも、やはり35mmカメラの比ではない。シャッターを切る手応えと「コト」という小さな音。フイルムを巻くクランクの感覚。ダイアルのクリック感。とにかく小気味良い。操作とメカニズムと機能、すべてがリアルな手応えとして感じられる。
 普段、デジタルな世界にいると、その反動だろうか、なおさらこの本物志向が快感となる。とにかく、写真の仕上がりはもちろん、撮影するという行為自体を愉しむことができるカメラである。
***Rolleiflex3.5F

カテゴリ 「写真・カメラなど」のコラム

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