大泉 稔(研究員)- Q&A回答「「運用の成果」がプラスマイナスゼロだったとします」 - 専門家プロファイル

大泉 稔
突然の相続で…困っていらっしゃいませんか?

大泉 稔

オオイズミ ミノル
( 東京都 / 研究員 )
「保険と金融」の相続総合研究所 
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確定拠出年金か国民年金基金か?

マネー 年金・社会保険 2015/07/11 17:49

確定拠出年金と国民年金基金、どっちが得ですか?

あやこだにゃんさん ( 北海道 / 女性 / 40歳 )

大泉 稔 専門家

大泉 稔
ファイナンシャルプランナー

- good

「運用の成果」がプラスマイナスゼロだったとします

2015/07/14 05:22
( 5 .0)

あやこだにゃん

おはようございます。ご利用ありがとうございます。
相続総合研究所の大泉稔です。

例えば、確定拠出型年金の「運用の成果」がプラスマイナスゼロだったとします。
確定拠出型年金の個人型には手数料がかかります。
(↓は国民年金基金連合会のサイトです)。
http://www.npfa.or.jp/401K/about/commission.html
(↓は確定拠出型年金教育・普及協会のサイトです)。
http://nenkinnet.org/f5_nenkin201501.html
また、国民年金基金には手数料はかかりません。
なので、手数料がかかる分、確定拠出型年金の方が不利と言えるかもしれませんし、
特に、「毎月の拠出額(掛け金)」が少ない方は、手数料の負担が重くなります。
(手数料の金額が定額ですから)。


ところで。
確定拠出型年金は、本来は「自己責任に基づく運用」があるべき姿です。
なので、確定拠出型年金で「株式投資信託」などの運用を行ったとしましょう。
もし、
今後、インフレが進み、物価が上がり、「お金」の価値が下がった場合…。
「株式投資信託」は(一般的には)インフレにリンクしますので、
インフレによる目減りを防ぐことができますし、先述の手数料分もカバーできるでしょう。
また、
国民年金基金は、加入の時点で、将来の受給額が決まっていますから。
将来、インフレが進み、「お金の価値」が下がると、「決まっている受給額」は事実上、目減りすることになりますね。
言い換えると、デフレ時代(物価が下がり、その結果、「お金の価値」が上がる)ですと、
国民年金基金は強みを発揮します。


もっとも…リーマンショックを思い出してみてください。
確定拠出型年金の中身を「株式投資信託」のまま、リーマンショックを迎え、
リーマンショックと同時期に50歳代後半になり、アベノミクスが始まる前に
60歳になった方は…いかがでしょうか?

ということで、色んなケースを想定できますよね。

ちなみに、私自身は
「積立投資信託」と「個人年金保険」の両方を行っています。
どちらも民間商品なので、
「確定拠出型年金」と「国民年金基金」に比べれば、所得控除などの税制上、不利ですが。
民間商品は契約者(利用者)が主導権を握れる、という強みがあります。
ちなみに、
私は個人年金保険の方は、一部前納を繰り返し、間もなく、支払い終えます。
また、個人年金保険の一部前納の元手は投資信託で運用しています。
つまり、「投資信託の運用の成果」と「個人年金保険の前納割引」の両方の妙味を享受しています。
蛇足を申し上げました。失礼しました。

いかがでしょうか?
不足があれば、お申し付けください。

評価・お礼

あやこだにゃん さん

2015/07/14 05:50

度々の回答をありがとうございます。確定拠出年金の運用益の期待値がどれくらいか、自分が受け取るころの景況が今よりどのくらいいいか、あるいは悪いかがポイントですね。単純に比較は難しいようですが。いずれにしても、リスク回避と節税には役に立つということですね。

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