沼田 順(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「不確定要素が多い中での住宅購入は危険です」 - 専門家プロファイル

沼田 順
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沼田 順

ヌマタ ジュン
( 兵庫県 / ファイナンシャルプランナー )
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住宅の購入可能予算と購入後の家計運営について

マネー 住宅資金・住宅ローン 2010/08/15 11:09

はじめまして。
住宅の購入可能予算と購入後の家計運営について悩んでおります。

夫(会社員):35歳、税込年収400万円。
妻(会社員):37歳、税込年収250万円位(今年から時短勤務になりましたので見込み
年収です)。
子供:1人、1歳。

貯金:1000万円。
子供の教育貯金は上記とは別に500万円用意済&学資保険で18歳の時に300万円入
る予定です。


現在は夫の手取り月収が22〜23万で、家賃が8万1千円です。夫の給料だけでは毎
月赤字になるため、妻の給料から5〜6万円は赤字補てんし、残金を毎月10万円以
上貯金しています。
しかし、2年以内に第2子を希望しているので、産前休暇と育児休暇を取得する
予定で、その間、会社からの給与は全く無くなります。その間は家計は赤字にな
ります。

このような場合、貯金から頭金を幾ら準備し、幾ら位までローンを組むのがおす
すめでしょうか(夫が60になる25年ローンにしたいです)。

また今後の家計運営をどうしたら良いかアドバイス頂ければと思います。
よろしくお願いします。

poyo310さん ( 東京都 / 女性 / 37歳 )

沼田 順 専門家

沼田 順
ファイナンシャルプランナー

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不確定要素が多い中での住宅購入は危険です

2010/08/15 12:17
( 5 .0)

初めまして。公庫出身のCFP、沼田と申します。

ご質問を拝見していて気になったのは、現在の家計運営です。
ご主人の手取額から家賃を引くと14万程度+補填5万程度で
合計20万円程度が家賃以外に必要になっています。

これは、車や保険の支払いでしょうか。
購入の前に、まずこれらの資金使途を明確にされないと
住宅ローンの前提となる家計の収入が判断できません。

また第2子をご希望でその間が苦しくなるのであれば
賃貸なら貯金の取り崩しで対処できますが、住宅ローンでは
返済が遅れると取り返しのつかないことになります。

確かにご主人が定年する25年返済で退職金を老後資金にしたいという
考え方はよくわかりますが、ほとんどの方は35年返済にして
退職金の一部を繰上返済して完済するなどしていますので
25年返済にあまりこだわる必要はないと思います。

またお子様が実際にお二人になると、奥様にも相当負担がかかりますので
かならず復職できるとも限りません。

仮にご主人の年収400万円であれば、銀行の審査金利4%で試算しますと
35年返済で2630万円、25年返済で2210万円までの借り入れは可能です。

しかし、総合的に判断しますと、住宅購入の前に資金使途を洗い出して
家計管理を見直し、第2子誕生の不安定な期間を乗り切ってからの
住宅購入が一番よろしいのではないかと思います。(低金利はまだ数年は続きます)

以上、ご参考にして頂けますと幸いです。

沼田 順

評価・お礼

poyo310 さん

ご回答ありがとうございました。
退職金を使用する考えは、思い浮かびませんでした。
20万程度の家計の内訳は、保険支払いや、貯蓄、水道光熱費などです。
家計簿を主人に見せ、何度も二人で相談していますが、どこをどう削れば
もっと月々の支出を抑えられるのか、良い答えが出ないままでおります。
でも、やはり家計管理を今一度見直すことが大事ですよね。

沼田 順

高評価、ありがとうございました。

現金で1000万円の貯蓄はなかなかできませんので、無駄な出費は少ないと思います。
おそらく保険料の支払いが過分な気がします。

住宅ローンでは団体信用生命保険加入が必須となりますので
現在のご主人の定期保険の補償額から物件価格分の減額が可能です。

また低利率な学資保険よりも解約返戻金の高い保険に入ったほうが
有利というのは良く知られています。(必要な時に解約する)

また何かありましたら、遠慮無くご質問くださいませ。

沼田 順

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