成澤 利幸(音楽家、打楽器奏者)- コラム「マリンバフェスティバル」 - 専門家プロファイル

成澤 利幸
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成澤 利幸

ナルサワ トシユキ
( 長野県 / 音楽家、打楽器奏者 )
成澤打楽器音楽教室 
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マリンバフェスティバル

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2013-05-23 10:48

先日、『第50回朝吹記念マリンバフェスティバル』に行ってきました。

このコンサートは日本を代表するマリンバ奏者によるコンサートで、言わばマリンバのオールスター戦。

ソロから14人編成のアンサンブルまで9組が全国各地から第一生命ホールに集まり演奏されました。

 

 マリンバフェスティバルのコンセプトは「親しみやすい曲」。

マリンバを演奏する人たちだけではなく、マリンバに興味がある人、マリンバの演奏を聴いたことのない人たちにもマリンバ音楽の楽しさや芸術性を楽しんでもらおうというねらいがあります。

 

 3年ぶりの第一生命ホールでしたが今回は初めて2階席で鑑賞しました。

1階席とは思っていた以上に聴こえ方が違い、太く柔らかい音がホールと共鳴し、マリンバの響きを体全体で感じることができました。

 

 今回鑑賞してみて多くのことを学ばせていただいたのですが、中でもマリンバの音色について改めて勉強することができました。

 演奏する上で曲の表情によりマレットを使い分けるというのが現在の主流になっています。

今回の出演者の方々の演奏は昨今の主流とは一線をおき、曲中でのマレットの持ち替えは最小限、もしくは一曲を通して同じマレットで演奏された方が多くいらっしゃいました。

 このことは「音楽の表情はマレットで作るものではなく奏法によって作るもの」という音楽の原点を思い起こすこととなりました。

楽曲にふさわしい表現や音色を演奏するためにはその楽曲を深く研究し、体の動きやマレットのコントロールを身につけ、地道に練習を積み重ねる、このことが何よりも重要だと改めて学ぶ機会となりました。

 

 コンサート全体を通して聴くと曲目だけでなく楽曲の並べ方にもメリハリが利いていて、隅々までに気を配っていたと思います。

オーケストラの曲を編曲した作品や、親しみやすい曲のようなどこかで聴いたことのあるような曲を演奏するのは、プレッシャーが大きかったりと結構大変なものなんです。

 

 

◇第50回 朝吹記念 マリンバフェスティバル◇

・日時:3013年5月17日(金) 18:30開演

・会場:第一生命ホール

・主催:日本木琴協会

・演奏曲目:

  喜歌劇「こうもり」序曲 J.シュトラウス ~朝吹英一

  マリンバロック 後藤洋

  リバーダンス B.ウィーラン ~野口道子

  ロンドンデリーの歌 アイルランド民謡 朝吹英一   ほか

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