間山 進也(弁理士)- Q&A回答「商品開発:アウトソーシングのメリット・デメリット」 - 専門家プロファイル

間山 進也
知的財産権をより身近にするサービス

間山 進也

マヤマ シンヤ
( 弁理士 )
特許業務法人エム・アイ・ピー 代表弁理士
Q&A回答への評価:
4.7/27件
サービス:0件
Q&A:52件
コラム:54件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
※ご質問・相談はもちろん、見積もりや具体的な仕事依頼まで、お気軽にお問い合わせください。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

商品開発、アウトソーシングのメリット・デメリット

法人・ビジネス 商品企画・開発 2007/11/08 10:44

今まで自社で、商品開発から生産まで行っていましたが、次の開発では、アウトソーシングを検討しています。アウトソーシングのメリット・デメリットを教えてください。

※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。

All About ProFileさん

商品開発:アウトソーシングのメリット・デメリット

2007/11/09 17:13

商品開発をアウトソーシングする場合、メリットとしては、アウトソーシングする側では、量産検討、バグ取りなどの製品化検討に研究開発要員を割くことなく、次期製品の開発に開発要員を集約することが可能となることなど、開発効率およびコスト面からのメリットが考えられます。

一方で、アウトソーシング先の監理を行わなければならないという、手間が発生するのがデメリットのうちの1つということができます。アウトソーシング先からの情報漏洩やノウハウ流出などがあれば、メリットを上回る経済上および信用上の損失が発生する可能性もあります。

アウトソーシングする場合、アウトソーシング先に対して新製品を開示することにもなりますので、特許、実用新案、意匠、商標等を先行して出願しておくことも考えなければなりません。

特許出願が間に合わない場合や、特許などで権利が保護できない場合、ノウハウを保護するために、必要に応じて、NDS(non disclosure agreement)などを締結することも必要になると思います。

その他、顧客データなど個人情報を含むデータを提供する場合、後のデータ漏洩があった場合にどのように対応するかについて予め合意しておくことも必要です。

その他のデメリットとして考えられるのは、自社基幹技術のアウトソーシングを行う場合、研究開発者の意識が良い意味でも悪い意味でも変化してくる可能性を挙げたいと思います。

次の技術開発の芽は、意外にも製品化検討などの泥臭い「力技」に属する開発から生まれることがあるからです。

以上の点で、アウトソーシングする前に、アウトソーシング先との間で明確な合意を形成しておくこと、およびアウトソーシングする技術範囲を検討されることをお勧めします。

プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスQ&Aコラム