
松浦 靖典
マツウラ ヤスノリおすすめコラム
交通事故の加害者に誠意がない、保険担当者が不誠実な場合は!
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交通事故の加害者に誠意がない、保険担当者が不誠実な場合はそれを理由に増額出来る?と言うご相談について・・・長文になるので、前・後編で回答したいと思います。
交通事故の相談を受けていて多いのが
「事故の後、謝罪も無い」「相手方の保険会社に治療費を打ち切られた」
「相手方弁護士からまるで詐欺師のように扱われ厳しい言葉を浴びせられた」
など、被害者にも係らず交通事故の身体的苦痛だけでなく、精神的苦痛まで与えられ、心身ともに疲れた方の声です。
なんとか、加害者に自分のした行為をわからせる方法は無いのでしょうか?
ある被害者の方は事故当時は「渋滞している車をなんとかしないと」と、
責任感から痛みに堪え、車の誘導や警察への報告をしていたことから当初は警察も
軽い事故として処理していました。
ところが、緊張が解けた途端に体のしびれや痛みが起こり、
長い治療と後遺症を抱えて生きることを余儀なくされました。
それなのに加害者は謝罪もなく、当初は自身の保険会社への報告もせず、
被害者は治療や補償をすぐに受けられない状況でした。
事故当時も車の誘導などは被害者のみで行い、加害者は仕事があるからと、
先に帰ってしまったそうです。
私共が事故の状況を知るため、実況見分調書などの確認をお願いした際に、
はじめて警察の方は被害者の状況を知る事になったのです。
不起訴になった事故だが警察はこの時に被害者の体を見て、不起訴が妥当では無いのではないかと感じたらしく、再調査するかどうか被害者に確認がありました。
つまり、警察も当初の状況しか知らないので軽く考えていたのです。
被害者の方は「加害者がこのまま軽い事故と受け止め、
不誠実な対応を当然のように思ったままでは次の被害者が生まれるかもしれない」と考え警察に陳情書を提出しました。
これにより、再調査が行われる事になったのです。
ちなみに、その調査は今も続いています。
というように、刑事罰として正当に相手方が調査されるように陳情書を提出するのも
相手方に痛みを伝えるひとつの手段と言えます。
では、慰謝料として相手方に被害を伝える事は出来るのでしょうか?
正当な金額を相手方に要求し、お金の大きさで自身がした事の大きさを理解して
貰うのです。
方法はどんなものでしょう?
これは、後編にてご説明したいと思います。
交通事故専門に取り扱う松浦法務事務所(尼崎・大阪)にご相談いただければと思います。