酒井 正人(建築家)- Q&A回答「「自然」を受け入れる大切さ」 - 専門家プロファイル

酒井 正人
住む人の手が触れる場所から、建物へ、街へと心地良さを拡げたい

酒井 正人

サカイ マサト
( 東京都 / 建築家 )
サカイデザインネットワーク有限会社 取締役社長
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エコ住宅にするための工夫は?

住宅・不動産 住宅設計・構造 2008/05/22 10:30

家を建てるにあたり、「エコ住宅」と呼ばれるものに興味があります。環境に配慮し、かつ快適に暮らせる住宅にするには、どういった工夫が必要でしょうか。実際の例があれば教えてください。

※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。

All About ProFileさん

「自然」を受け入れる大切さ

2008/05/26 00:30

こんにちは。 サカイデザインネットワークの酒井です。

先日コラムにも書いたのですが、江戸時代の農家の屋敷を見学する機会があり、その住宅に「エコ住宅」の原点を感じました。

元々、日本の住文化には、湿度の高いアジア特有のモンスーン気候に対応した家造りがありました。 木造で柱と梁で構成され、可動式の障子や襖で空間を間仕切る「壁面」は、開け放せば室内と外がつながり、素材は木と土と紙と畳など常に呼吸をし湿度を調整する材料ばかりです。

当時の風や光や素材の香りを感じるライフスタイルは、自然と共存するという意味でもとても心地よい住環境を創りだしますが、同時に自然環境のきびしさも伝わります。 

今や私達のライフスタイルではエアコンや床暖房、工業化された優れた素材や便利なシステムなどをすべて排除し、江戸時代のような暮らし方というわけにはいかないでしょう。 しかし、環境への負荷、アレルギーのことなどを考えれば、元々あった日本の家の姿、暮らし方を見つめなおし、「自然」を受け入れる暮らし方、住空間のあり方を再認識することは「エコ化」のために大切だと思います。

朝や夕方はエアコンを止めて窓を開け風を入れる生活、ゴミをできるだけ出さない生活、水や電気を浪費しない生活、草木と触れる生活・・・今まで無意識に過ごしてきたことをできる事から意識してみるライフスタイル、そしてそんなライフスタイルが実現できる住まいづくりを考えることが、結果として「エコ住宅」になっていくのだと思います。


●関連コラムエコ住宅の原点

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