笹木 正明(キャリアカウンセラー)- コラム「就活に励む大学3年生の企業選びのポイント」 - 専門家プロファイル

笹木 正明
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就活に励む大学3年生の企業選びのポイント

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キャリア 2012-12-29 12:13

厳しい就職戦線の中で、大学3年生は内定獲得に向けて一斉にスタートした。就職したい企業のイメージが定かでない学生の為、3年後の職場環境予測と企業選びのポイントをご提案いたします。来春大学を卒業する若者の就職内定率は63.1%(10月1日時点)で、前年同期比3.2ポイント増となり、回復はしているものの、いまだに10万人近い若者が就職することができない状況が続く。また一方で、若者の採用に前向きでありながら、認知度が低いなどの理由で採用に至らない企業もあり、雇用のミスマッチが発生しています。厳しい現実を踏まえた上で、どのように就職活動すべきか考えてみたい。日本経営協会は今年の7月、就職して3年目の若手社員約700人を対象に就労意識、仕事観などについて聞いている。就職した当時と3年目の変化を比較したもので3年生の就活中の皆様に参考になると考えご紹介する。

1.平成24年度、入社3年目の就労意識調査

1)就職時の動機

 3年前、会社などに就職したときの動機は、何だったのか。選択し15項目から3つ選ぶ設問だ。最も多かったのは、「自分のやりたい仕事が出来る」が39.6%。次いで「安定感」「勤務地」「スキルが身につく」だった。流行の「社会的貢献ができる」は、5.4%で12番目だった。

2)入社3年目の就労意識

 学生時代に抱いていた会社イメージと実際に就職して感じたイメージの落差については、「職場での人間関係や雰囲気」が唯一プラスでのその他の5項目(業種の実態、職種の実態、会社の雰囲気・組織風土、会社の実態経営方針、職場での仕事内容)は、すべてマイナスだった。就職してがっかりしたことが多かったようだ。とくに若手社員が、大いにギャップを感じたものは「会社の実態・経営方針」だった。就職する時点では、会社の将来は、洋々としていて、経営陣も自信を持って学生に語っていたろう。だが、入社して3年も経てば、会社の実態や弱点、矛盾、現実が見えてくる。中堅社員からすれば、「そんなもんだ」というが、若手社員にとっては、ギャップは大きい。

3)職業観(仕事を行う上で大切だと思う事項)

①仕事が面白い。7割

②  自分の成長が実感できる。5割

③  多くのお金を得る。

④  社会とのつながりを実感、

⑤  生活の糧、⑥社会貢献、⑦地位・権力等。

2.今年度3年生の就職活動の取り組み姿勢

 就職活動では業種、業界から企業、職種を選択する場合と、職種を優先的に選択する場合がある。一度就職すると30年以上勤務する可能性もあり、自分の気持ちを大切にしたい。私が就職活動をしていた時、人事担当者からお聞きして印象に残っているのは、成長会社に勤務するのが幸福で、低成長の会社に勤務することが不幸せとは限らないという言葉である。大学の同窓会に出席するのは3割程度だが、元気な人は中堅企業に就職して役員クラスになった人や元来元気旺盛な商社マンである。長い人生を生き抜くには、健康と前向きな気持ちを持つことが欠かせない。就職先決定の要因は家族、親せき関係や学校の先生、先輩友人、アルバイト等から得た情報によるものが多いようだ。就職浪人にならないで為には、広い視野に立って企業を探すことを考えなくてはならない。下記項目を参考願いたい。

1)      自己分析をして自分の生きる目的を明確化する。

2)      10年後の自分のあるべき姿を描く。

3)      自分の棚卸をして得意技探しや何が出来るか、何がしたいかを問う。

4)      会社四季報や就職四季報を紐解き、関心ある業種・業界から幾つかの企業を選び出し下記について検討する。

採用予定者数、特色(高シェアー商品の有無等)、本社所在地、設立年月、前期比営業利益の増減傾向(矢印表示)、従業員数、平均年齢、平均年収、株主構成、ROA・ROE、外国人の持ち株比率、海外売上高比率、3年前入社者の退職率、30才時生活レベル予測(標準年収額÷30才)等。

5)      志望理由を作成する。自分のやりたい仕事が出来る職場であるか否かについてHP等で調べ、問題点があれば質問し、納得すれば志望理由をまとめる。

 寒さ厳しき折ですが、就活に頑張っているみなさんのご健闘を期待いたします。

 

 

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