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食べ物に感謝するのなら、考えて欲しいこと
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食べ物に感謝するということが、日本人の
いただきます
という言葉に現れています。それは、他の国にあまりない習慣で、すばらしいことだと思います。
西洋だと、たいてい神様にお礼を言って食べ物には感謝しないようです。
でも、日本人が食べ物に感謝できるなら、食べ物のできる経緯についても気にして欲しいと思います。
例えば、霜降りの肉が日本では高級品ですが、筋肉に脂肪が入りこんでいるなんていうのは病気以外ではありえません。
霜降り肉は、牛をビタミンA欠乏状態にして作るのですが、これを人間でやったらドクターストップがかかります。
ちなみに、ビタミンA欠乏で牛に起こる症状は、筋間水腫や尿路結石、乳房炎、失明、角膜軟化、骨粗鬆症、運動失調、斜頚などです。
畜産農家は、出荷前に牛の失明度合いで霜降りの程度を知るというところもあり、動物虐待のような状態です。
あなたはこの事実をどう思いますか?私は、異常だと思います。私たちの体は、食べたものでできています。特に、肉に多く含まれるタンパク質が私たちの体を作っています。
しかし、そんなこといっても、タンパク質として構造に問題なければ何を食べても一緒という人もいるでしょう。たしかに構造だけ見たら一緒です。では、日本で生活している人が元気にくらしているかといえば、先ほどの牛と同じ症状をかかえている人が増えています。
そして、花粉症やアレルギー性鼻炎は、人口の1/3がかかり、年々その割合は増えています。アトピー性皮膚炎、ぜんそくも増える一方です。うつになる人もうなぎ上り。
そして、がんにかかる人は2人に1人、そのうちがんでなくなる人は3人に1人です。
これでも元気だと思いますか?
重要なことなのでもう一度いいます。
私たちは食べたもので体が作られています。
だから、食べ物となる植物、動物がどう作られるかということに、消費者として興味を持つ必要があります。
私は、発展途上国にいったときによく感じることがあります。それは、動物がとにかく元気で、幸せそうな顔をしていることです。
例えば、鶏は近所を歩き回り、良く木の枝まで飛んでいます。羽の色もよく、筋肉がしっかりついています。
牛は、のんびりと藁を食べたり、畑仕事を手伝わされたりしています。
常に彼らなりの人生があります。彼らが生き物としての人生を送り、幸せや不満を感じているのかは、言葉が通じないのでわかりませんが、彼らなりに生きているのは感じます。
そういった生き物として健全な育ち方をした動物や植物を食べるとき、私は日本でなかなか味わえない食べると元気になる感覚を強く感じます。
もちろん、私は身体感覚のセンサーを使って、エネルギーのあるものを選んで食べていますが、発展途上国にある食べ物のエネルギー強い率は、日本と比べようがないくらい強いです。
どれくらい日本と違うかといえば、ドラゴンボールのヤムチャ(日本)とスーパーサイヤ人(発展途上国)くらい違うことがあります。
これだけエネルギー強いもの食べれば、多少辛くても頑張れるよな~、と思います。
日本人の一部の人は、今話した内容に気づき始めていますが、もっとたくさんの人に食べるものの質について、気づいて欲しいと思います。
日本は、食べ物の質という点で、かなり見当違いな方向に進んでいます。間違った努力は、いくらやっても無駄です。病気も増やし誰も幸せになりません。
最近、日本ではO-157のような弱いウイルスに負ける人が増えていますが、それは日本人の体が弱くなったからです。
こういったことを考えると、日本人は動植物に感謝じゃなくて、謝らないといけないんじゃないかと思います。
私自身、日本でいい食べ物を探すのに苦労しています。無いわけではありませんが、ダメなものが幅をきかせていて、なかなか巡り合えません。
忘年会シーズンで色々と食べたり飲んだりするでしょうが、こういったことを少し考えてください。あなたの健康とも深いつながりがあります。