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え、専門学校で気の能力は学ばないの?
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かれこれ10年くらいになりますが、私が鍼灸の専門学校に
入った時に驚いたことがありました。
東洋医学の基本概念として、目に見えない「気」という
生命エネルギーがあります。
この気の流れを調整したりするのが、鍼灸やあん摩、漢方という手段です。
ですから、気のことがわからないと何も始まりません。
もちろん、学校では教科書を使って、気の概念や
気の流れについて学びます。
ところが、実際に気を感じたり、養う訓練を一切行いませんでした。
もしかしたら、学校によっては習うのかも知れませんが、
私が通っていた専門学校では、一切そういう授業は
ありませんでした。
たしか、太極拳をしている鍼灸の先生が来て
一回演武を見せてもらった記憶はありますが、
役に立つものではありませんでした。
また、学校の先生も気のことについて、話はしますが
実際に何かを見せてくれたり、体験させてくれることもありません。
更に驚くことがありました。
それは、同級生の半分くらいしか、
「本当に気というものがある。」
と信じていなかったことです。
これは、私がこっそりみんなに聞いて調べました。
中には、明確に気なんて存在しないという同級生もいて
資格だけ欲しくて学校に来ている人もいました。
つまり、
「東洋医学を習っているのに、その根本原理を信じていない。」
という人が、半数もいるということです。
もちろん、仕事を始めてから、気の存在に
気付く人もいるとおもいますが、
こんな状況では鍼灸のレベルは下がる一方だろうなあと
心配になりました。
少なくとも、
「はい、体のこの部分に邪気がありますよね?
では、今からとってみましょう。」
「どうですか?ほぼ取れているのですが、わかりますか?」
みたいなことを、やったほうがいいと思うのですが。
少なくとも私は、自分のセミナーでこういったことを
受講者の方に実践して体験してもらうのですが、
難しいのでしょうか?