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中村 はるみ
ナカムラ ハルミ
グループ
相続で継子の荒ぶる感情をなだめる3つのアプローチ
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前コラム● 円満相続にする3つの秘訣
夫婦円満コンサルタント中村はるみです。
相手にとって迷惑かもしれないあなたの望み、どうしたら良いか迷いますよね。
もしその望みがあなたの人生の彩を変えるとしたら、本当に悩みます。
今日は相続後の人生を変えるかもしれない感情整理のコツです。
相続でしてはいけない3つの行動の主人公の亜希子さんに遺産が振りこまれたのが6月末。
ちょうどお中元の予約が始まる頃でした。
「妹たちにお中元を送ると迷惑だろうか？ 私と親戚付き合いをすることを望んでいるかどうか」
異父姉妹と親せき付き合いを望むことは、迷惑な行動かもしれないと亜希子さんは悩んでいたのです。
私はダメもとでアプローチし、妹さんの本音を察することをお勧めしました。
なぜなら、何もしなかったら亜希子さんは後々後悔するだろうと考えたからです。
・アプローチの仕方
手書きの手紙と理由付けした品物でアプローチする。
ちょうど亜希子さんの旅行後でしたので、東京の妹さんには旅行のお土産を、博多の妹さんには仏前に供える消えモノを、手書きの感謝の手紙と共に送り、その反応を待ちました。
反応はありませんでした。それが妹さんたちの答えでした。悲しいですが。
話は変わりますが、民法が定める相続人は配偶者と血族に限られていますので亜希子さんは継母の遺産を血縁ではないので相続できないのです。
亜希子さんは父親が亡くなったとき、継母の財産を相続できると思い遺産放棄し、すべて継母に相続させたそうです。継母と養子縁組していないかぎり、母の遺産はすべて母の実子が相続します。つまり実父の財産は相続できないのです。
継親と養子縁組すると実子と同じく扶養の義務ができます。
もちろん親権と相続といった関係もできます。義理の間でも法律で血縁と同等の関係ができるのです。
人が法律を決めたのです。ですから人の情に沿って法律ができたと言えます。
再び亜希子さんの話に戻します。
亜希子さんに「民法が相続人を配偶者と血族に限定する理由は「血の繋がった子どもに相続させたい」と願うことが、普通の人の感情だからと解釈しています。
将来、亜希子さんの継母が無くなったとき、継母の遺産相続権がないのです」と伝えました。
すると、彼女はしばらく動作を止め、その後笑いだし「これで吹っ切れました」とのつぶやき。
しばらくの沈黙。
「継母に対する恨みツラミは過去のモノです。実母からの遺産を実母からの愛情と認識してください」
このような言葉しか言えませんでした。彼女は一礼されて帰られました。
このときから、亜希子さんは未来へと歩きだしました。
【継子の感情整理の３つのコツ】
1】ダメもとで、ご自分の気持ちを伝える
2】法律から真実を考える
3】相続できる遺産は、親からの愛情の贈り物として受け取る
相続とはある意味、過去の清算です。
どのように精算するかで、あなたの幸せ度が変わります。
ぜひ、未来の幸せのためにお試しください。
次回は、継子が幸せになる3つの考え方
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