荒川 雄一
アラカワ ユウイチポートフォリオに含む日本の商品の比率は
マネー お金と資産の運用 2008/01/18 10:25現在の市場を踏まえ、ポートフォリオを見直しております。先行きが明るいとは言えない景気の今、日本の商品の比率はどう考えるべきでしょうか。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
国際経済における日本市場の投資効率を考えましょう!
国際フィナンシャルコンサルタントの荒川雄一です。
さて、私の専門にしている「国際分散投資」の観点から言うと、日本人の「日本市場」に対しての投資配分比率は全般的に高いといえます。
ただし、これは日本だけの特徴ではなく、米国においては米国市場、イギリスにおいてはイギリス市場への投資配分が多くなります。
このように自国市場への投資配分が高くなることを、「ホームカントリー・バイアス」と呼んでいます。
しかしながら、投資家として考えなければならないことは、世界を一つの“市場”としてとらえた場合の投資効率です。
ちなみに、バブル期以降における各代表的マーケットの平均投資収益率で見てみると、
およそ
日本 -2%
北米 10%
欧州地域 6%
新興地域 12%
となっています。
日本への投資が、圧倒的に“投資効率”が悪いことがわかるのではないでしょうか。
さて、ここで何が言いたいのか!?
一般的に、日本の年金などの運用比率は、国内株60-70%に対して、外国株が30-40%程度の運用となっています。
しかし、上記の数値を見ても、それが“投資効率上”合理的でないのは、明らかなことです。
従って、世界における日本市場の定量的(パフォーマンスなど)ならびに定性的(政治や地政学的問題など)を考えて、日本への配分比率を決めていく必要があるといえます。
詳しくは、コラム「海外ファンドで資産を作ろう!」または、下記メルマガに記述していますので参考としてください。
http://archive.mag2.com/0000121186/20080125210000000.html