インハウス「ウェブ解析」のススメ

皆様、新年明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

この正月は少し仕事が離れる時間もあり、

名古屋の実家等でのんびり出来ました。

高校サッカーも2回戦観に行きましたが、高校サッカーのあの爽やかな感じはいいですね。

同じサッカーでもＪリーグのゴール裏はあんまり好きではなく、

なんだろうと思っていたのですが、なんとなくわかりました。

高校サッカーの応援って、自分達の代表であり、

自分達の中から選ばれたメンバーが戦っていることがあるので、

応援に「代わりに戦ってくれてありがとう」という気持ちがあるのと、

決して相手を責めず（やじらない）、

自分達のチームだけを応援するということころが違うのかなという気がします。

（相手へのブーイングや、自分のチームへの上から目線的なヤジはあんまり好きじゃないのです。）

世界クラブ選手権でのコリンチャンスの盛り上がりはそれはそれでよかったですけど。

さて、閑話休題。

弊社も私も10年以上ウェブ解析にまつわる仕事をしているのですが、

少し年末年始に仕事を離れてみて改めて感じたことがあります。

それはウェブ解析に関わる人の温度差です。

ウェブ解析を業としているプロもいれば、

プロではないけど仕事上関わっている一般の人がいるわけですが、

その両者の距離感を最近感じることが多いです。

私が関わっているウェブ解析士協会も、プロ向けのエキスパート講座を今年力入れていこうと思いますし、

一般の方向けの初級ウェブ解析士認定講座ももちろん力を入れていきますが、

だんだん、一般の方向けのウェブ解析ツールが減ってきているように感じています。

これは非常に残念なことです。

何故かというと、ウェブ解析はプロのためのものではなく、

プロが実施するコンサルティング等はあくまでも補助的なものでしかなく、

ウェブ解析は「インハウス」、つまり、企業内の人が中心になってやらないと成果を出しにくいからです。

かくいう私もプロのはしくれとしてウェブ解析のレポートを作ったり、コンサルティングしたりするわけですが、

その企業の本業のプロではないですし、張り付きでみているわけでもないです。

実際、企業内の活動とウェブは連動するものですので、

ウェブ解析は企業内の活動の情報も多く持ち、自社の強み・弱みも理解し、

実際に出来ること・出来ないことも判断できる企業内の人が主体的にやらないと、

スピード感が遅れたり、気付きが薄れたりします。

ですので、コンサルティングする際は、早い段階で、お客様にも

ウェブ解析の基礎を理解してもらうようにしていますし、

必要に応じてウェブ解析士の講座も受講・受験いただいています。

（もちろん私もお客様の強み・弱みや方針を理解するようにはします）

その上で、実際の活動とウェブ解析をリンクするように、活動内容をアクセス解析ツールに記録いただいたり、

プロモーション時の設定（パラメータとか）もお客さん自身でうまくやれるようにしていただくことで、

ウェブ解析の力強さが増してきます。

最近インハウスＳＥＯやインハウスリスティング広告運用が流行っていますが、

ウェブ解析もインハウスでやる時代だと思います。

それも専門の担当者がいる会社だけではなく、

ウェブ専任の担当者がいなくても、兼任の方が出来るようになる。

今年はそういう年になるんではないかと思っています。

インハウスウェブ解析元年ですね。

ＣＭＳが普及してもウェブ業界の仕事が減らずに、質が変化したように、

インハウスウェブ解析が普及することで、我々ウェブ解析の専門家の

やることも変わってくると思いますので、今年はその意識で

実際のコンサルティングも、ツールの機能強化も、講座の運営もやっていきたいなと思っております。

もちろんさらなるステップアップを目指す方向けの、プロ向け使用の機能や

講座の開設も並行してやりますが、しっかりウィングを広げてやりたいなと思う次第です。