同性愛者と異性愛者のカップル

2012-10-21 11:45

先日ふとしたきっかけで、
10年前に知り合いに連れて行ってもらったレズビアンバーでのことを思い出した。今日のテーマは「結婚」を考察するヒントになるかもしれない。

このブログは、異性愛者も時々覗いているようで、かなり私的な意見や訂正を強いる辛口コメントもある。そこで予め断っておくが、これは私が見たり聞いたりしたことから考察しているブログなので、書いていること全てが同性愛者の世界そのものではないということ。私はマイノリティーの世界で生きている人達に対して、差別も偏見もない。マイノリティーの世界からの発見は貴重だ。このブログのメインテーマである恋愛や結婚に反映したいだけである。

10年前に連れて行ってもらったレズバー。松浦理恵子や中山可穂の同性愛小説を思い出しながら、逆らえない好奇心でいっぱいだった。
行ってもらったレズビアンバーは、私のようなノンケでもOKだという安心感も。当時は
ショートカットだったせいか、「宝塚みたい」とモテた。女性から口説かれた。ノンケの私としては言葉で表現できないほどフクザツな心境だった。

同性愛者の恋愛について。
一言で印象を言えば「情が濃い」ですね。
ビアン同士の喧嘩も目撃しましたが、理由は一人の男性（女医）を巡る恋のバトルで、
ぽっちゃりした体型で、いかにもネコ（女役）とわかる女性と、
整っているけどキツい顔立ちのすらりと長身のビアンが床の上でとっ組み合いのすざまじい喧嘩が。
男性と違って女性同士の喧嘩は、殴打よりも、髪の毛のつかみ合いんぼ迫力が凄絶。
暴力性と残酷性が漂っていて、怖くなったが、その半面、テーブルの上での取っ組み合いという光景に、ふと、中学生や高校生の机の上での殴り合いを思い出すほど、どこか幼さも感じたのは、現実からほど遠いフィクションの世界のような錯覚に陥ったからだろう。

喧嘩の原因は、ボーイッシュな女医が二股をかけていたのだ。
だから、彼こそ、彼女らの喧嘩を止めるべきなのに、おろおろしているだけ。女同士の争いに怖いのだろう。私から見ると女だが、性的に男。彼の臆病なところが、いかにも男っぽい。
彼をめぐる二人の女のバトルは、つかみ合いで圧倒的に強かったぽっちゃり系に軍配があがった。
終わってから、何事もなかったように、元の社交場にさっと変わったあの瞬間に、さすが、恋の駆け引きが毎晩繰り広げられている空間と感嘆したものだ。
喧騒から、女同士の甘いささやきへ。夜の世界ならではの光景。

さて、彼（女医）をめぐるバトルで敗れたほうの女性（ネコ）はどうなったのか。
海外ビアンドラマのような展開に似ていますが、
彼女（ネコ）は彼（女医）を失ってから、どんな心境の変化かわからないが、
ヘテロの男（異性愛者）と結婚したそうです。
ネコはかなりのやり手で、夫と共同経営のビジネスで成功を収め、夫を尻に引いて、会社の副社長に。出産して母親にもなったとか。
人生何が起こるかわからない。まさに万事塞翁が馬。

それにしても、概ねバイセクシャルな人は、パワフルで、自分の人生を自分の思いのままにしようというエネルギーに満ちている。
同性も、異性もどちらも性的にも愛せるなんて、特別の感性だ。やはり普通とは違う。
今年の前半は、年の差婚が話題をさらいましたが、
表舞台に出てこなくても、マイノリティーの世界では
「恋愛も結婚も、何でもあり！」が繰り広げられている。
一見普通の見える人が「実は……」という意外な面を持っているから、人間という生き物が面白いのではないだろうか。
世間は広い。
恋愛も結婚も相手があってこそ。まさに本人同士が良ければ、それでいいのだ！

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